擂台の上。
方平も必死になり、空中で力を借り、両足で相手の急所を次々と蹴り込んだ。
青年は一歩一歩後退しながらも、足取りは安定していた。今の方平が攻撃一辺倒で優位に立っているにもかかわらず。
しばらくすると、青年の肩や腕にあちこち傷がつき、血が滲んでいた。喉元にも血痕が一筋。
外野は心配そうに見ていたが、強者たちは知っていた。青年の受けた傷はすべて軽傷に過ぎないと。
方平と比べて、守りの姿勢をとっている青年は、気血の消耗が方平よりもはるかに少なく、体力の消耗も方平ほど大きくなかった。
言うが早いか、南武の学生たちが青年を心配している最中、ずっと守りに徹していた青年が突然両足で地面を踏みつけ、仮設の擂台に青年の足で穴が開いた!
仮設とはいえ、武者の戦いに対応するため、擂台は鋼材構造を採用していた。
F級合金ほどではないものの、分厚い鋼板の床が踏み抜かれたことで、青年の実力の恐ろしさが窺える。
青年は両足で地面を踏みしめ、かかとを地面に埋め込み、絶え間なく後退する傾向を止めた。
次の瞬間、青年の口から爆発的な雄叫びが響き、両拳を猛然と方平の両脚に叩きつけた!
「ドン!」
方平の両足の裏と相手の拳がぶつかり合い、巨大な力で方平は空中で後方に吹き飛ばされ、しばらくして方平はよろめきながら擂台に落下した。
これは方平が三戦目にして初めて劣勢を見せた瞬間だった。
地に落ちた方平の両足が微かに震え、対面の青年の拳は血まみれだったが、お構いなしに、つま先を動かし積極的に方平に向かって突進してきた。
「本当に俺を怖がったと思ったのか!」
方平も怒り心頭に達し、この時の彼は気血の消耗が極限に達していた。気血を補充することはできたが、方平は補充を選択しなかった。
同レベルの戦いでは、これまでも戦闘中に気血を補充することは稀だった。連戦で気血が不足した場合を除いて。
しかし、先ほど青年と戦う前に、彼の気血はすでに満タンに回復していた。
このような状況で相手に敵わないのであれば、気血を補充する面目はなかった。