最初の戦い、南武は敗北した。
二品巔峰武者で、任務ポイントランキング第3位の陳鵬飛が敗れた。
台下から再び騒がしい声が上がった。
「陳鵬飛が負けた!」
「彼は二品巔峰なのに、相手はやっと二品に入ったばかりだろう。それなのに負けるなんて、何をしているんだ!」
「お前ら馬鹿か?趙磊は二次骨強化をしていて、気血は陳鵬飛に劣らない。杭功は立空境界だぞ。陳鵬飛の予測が外れただけだ。負けなかったら趙磊の方だった。陳鵬飛が弱いんじゃない、趙磊が想像以上に強かったんだ!」
陳鵬飛を弁護する声もあった。趙磊は交流戦での出番が少なく、みんなの彼に対する理解は乏しかった。
立空境界の杭功は、そう簡単なものではない。多くの三級武道家でもできていないことだ。
陳鵬飛が過去の経験に基づいて攻撃を予測したのは間違いではない。ただ趙磊を過小評価しただけだ。
最初の戦いでの敗北は、南武の人々の心に影を落とした。
南武には三級武道家が多くない。十数人程度だ。
二品巔峰は、南武の精鋭を代表するものだ。
しかし今、最初の試合で負けてしまった!
……
「趙磊、続けるか?」
王金洋が尋ねた。趙磊が答えようとしたとき、方平が歩み寄って言った。「切磋琢磨の試合だ。気血の消耗が大きすぎる。続ける必要はない。」
趙磊はもう一戦したい気持ちがあったが、次も二品巔峰武者だと考えると、少し考えて台を降りた。
「まあまあだった。杭功が立空境界に達したんだな。今まで隠していたのは、誰に対抗するつもりだった?」
方平は笑みを浮かべながら台を降りてきた趙磊を見た。趙磊は顔を曇らせ、鼻を鳴らして言った。「全力を出す相手に会わなかっただけだ!」
「そうか?」
方平は軽く笑い、それ以上は言わずに台に向かって歩き出した。
「魔都武大、方平、二品巔峰!」
「魔武のあの隊長か?」
「南江の出身だよな。もう二品巔峰になったのか!」
「どうやって修練したんだ?1月の試合では一級の極みだったじゃないか?」
「……」
方平の言葉が落ちると、台下は完全に落ち着きを失った。
二品巔峰!
これほどの短期間で?
みんな非武道家の段階でさえ、こんなに早く進歩することはなかった。