第273章 心が強ければ人も強くなる

7月25日、魔武方平が京武凌依依と戦い、勝利した。

三品ランキングが再び更新され、方平は第3位になった。

このビデオが公開されると、大きな反響を呼んだ。

単に方平が凌依依と戦ったという問題だけではなかった。

ネット上には多くの動画があり、京武の指導者たちが集団で観覧車の頂上に立って観戦する様子が映っていた。

空中には、人影がかすかに見える空を御する強者の姿が浮かんでいた。

多くの一般人が初めて真の強者の姿を目にした。

彼らは空中を自在に移動し、まるで神仙の人のようだった。

空を飛ぶ夢は、人類が古くから追い求めてきた一つの境地だった。

前回、方平と戒色僧が空中を踏みしめただけでも、大きな話題を呼んだ。

今回、武道の強者が再び姿を現し、空を飛んで観戦する様子は、多くの人々の想像を超えるものだった。

なんと、武道はすでにここまで到達していたのだ！

……

方平が凌依依に勝利した後、彼のその後の行程について、大衆はまだ好奇心を抱いていた。

しかし残念ながら、方平はそのまま姿を消し、独占取材をしていた劉大力も説明した。軍部武者が方平と戦うとしても、一部の機密に関わるため報道できないので、これ以降の映像は見られないだろうと。

これを聞いて、多くの人々が大いに失望した。

しかし、わずか半月の間に、いくつかの武者の名声が急上昇した。

魔武の方平、京武の凌依依、萬山寺の戒色僧、希望グループの余晨……

方平が三品ランキングの頂点に立てるかどうかは、ランキングの更新を待つしかなかった。

……

同時に。

方平は携帯電話を握りしめ、鋭い目つきで怒りながら笑った。「よし、いいだろう。電話を切るんだな！」

「これは横領して逃亡したということか？」

劉大力が逃げたのだ！

最後のビデオをアップロードし、著作権を売り切って、そのまま逃げてしまった！

方平は最初、このことに気づかなかった。ビデオの著作権を売ったとき、劉大力は売り切ったとは言わず、収益を分配すると言っていた。方平に100万を送金してきたので、方平はかなり喜んでいた。この男がようやく自主的にお金を分けてくれたと思ったのだ。