少しの間苦痛を味わった後、方平はなんとか感情を抑え込んだ。まあいいか、とりあえず帳簿につけておこう。機会があれば武道社で一儲けして埋め合わせしよう。
この借りは特定の個人に押し付けるわけにはいかない。今回は彼らの言いなりになってしまったな。
時計を見て、方平は落ち着きを取り戻し、尋ねた。「秦鳳青はどこへ消えた?」
「財務部の方にいます...配当金をもらいに行ったそうです。」
「配当なんてくれてやるか!」
方平は罵った。「あいつは何日も外出して5億集めてきただけだ。俺は電話一本で20億以上増やしたのに、恥ずかしくて配当なんて求められなかったぞ。あいつによく厚かましく求められるな?」
「電話して早く来いって言え。もし配当のことでごねたら、副部長の座から引きずり下ろすぞ!」
今や方平の地位は徐々に固まりつつあった。
秦鳳青と謝磊の二人も、今ではあまり文句を言わなくなっていた。
方平が何かをしようと言えば、あっという間に実現してしまう。
生産ラインの拡大や資金調達も、ほんの数言で片付けてしまうのだ。方平が部長になって以来、学校全体が恩恵を受けていた。
部外者は知らないが、彼らにはよくわかっていた。
学校の指導教官たちも実は知っていた。
今この時期に方平の部長の座に挑戦しようとしても、たとえ武力で上回っていたとしても、学校の承認を得るのは難しいだろう。
就任してから1ヶ月も経たないうちに、方平は魔武の上から下まで半分以上を懐柔してしまっていた。
陳雲曦も多くを語らず、秦鳳青に電話をかけ始めた。
……
しばらくすると、秦鳳青はオフィスに入ってきて、不満そうに言った。「方平、約束した報酬はどうなった?なぜないんだ?じゃあ俺はこんなに何日も無駄に走り回ったってことか?」
「後で武道社に余裕ができたら考えよう。今の武道社にいくら金があると思ってるんだ?」
「まだ足りないって?」
秦鳳青は罵りそうになった。方平のやつ、学校から今年の武道社への予算をすべて引き出してしまった。12億だ。直接振り込まれた。単位さえ要求しなかった。主に単位の価値下落を恐れてのことだ。
募金で集めた分と、以前の寮の賃貸料を合わせると。