空間装備がないことに、方平はまだ少し残念に思っていた。
大きなものを持ち帰るのが難しいことがあるからだ。前回のように、多くの武士を倒したのに、武器を全て捨てざるを得なかった。
幸い最後に2本を取り戻せたが、そうでなければ泣き死にするところだった。
これ以上こだわらず、方平は少し考えた。これから地下洞窟に行くとしても、どれくらいかかるかわからない。
これからの修練も、疎かにはできない。
「鍛體丹、十一丹、護腑丹を10個ずつ頼む」
「そんなにたくさん何に使うんだ?心臓の精錬を始めるつもりか?」
李じいさんは少し驚いた様子で、中級境界の修練には、この3種類の丹薬が一番よく売れる。
鍛體丹と十一丹はどちらも内臓を精錬するためのものだが、鍛體丹はより肉体の精錬が主で、十一丹は五臓六腑のため、護腑丹は内臓を損傷から守るためのものだ。
鍛體丹と十一丹は、実際には五品丹薬に分類されているが、等級分けをせずに特殊な丹薬として扱うこともできる。
四級と五段の武士は、内臓の精錬に丹薬の助けが必要だ。
本当に六品になると、逆に丹薬の助けは必要なくなる。
三焦の門を閉じるのも、丹薬では手伝えないことだ。
「うん、どうせいつかは買わないといけないしね」
方平は少し困った様子で言った。「先生、先に掛け売りにしてもらえませんか?単位がなくなってしまって」
なぜお金を使わないのかと聞かないでほしい。方平は少し損をしている気がしていた。今は単位の獲得難度が下がっているので、今お金を使って物を買うのは大損だと感じていた。実際には、1単位はまだ3万現金で交換する必要があり、変わりはなかった。
中級境界に入り、五臓六腑を精錬する際、システムは方平にチート的な機会を与えなかった。
財富値で気血を回復させることはできるが、修練速度を上げることはできても、気血で五臓六腑を精錬するのはそれほど顕著ではない。
むしろこれらの的を絞った丹薬の方が効果が顕著で、彼の無限の気血と組み合わせれば、五臓六腑の精錬を始めれば、速度は間違いなく極めて速くなるだろう。
李じいさんは彼をちらりと見て、くすくす笑ったが何も言わなかった。
方平はため息をついた。実際にお金を使っても同じなのに、なぜこんなに損をした気分になるのだろう。