第300章 魔王の出発

次の時間、方平は戦法の修練に励み、境界の向上を急がなかった。

  五本の天地の橋の打通により、彼が修練しなくても、実際に体は絶えず精錬を行っていた。

  中級境界で半分の金身を修練するというのは、決して誇張ではない。

  戦法については、方平は《金剛拳》と《摩訶拳》を主に修練した。

  高級戦法は修練が難しく、短期間で数種類の高級戦法を修練するよりも、専門的に磨く方が良い。

  《斬帝天刀》を主に修練しなかったのは、名前が恥ずかしいからではなく、主に刀術が拳法よりも複雑で、時には拳法の方が刀術よりも適している場面があるからだ。以前、地下洞窟で自分の携帯武器を失くしたことを、方平は忘れていなかった。

  ……

  方平が戦法の修練に励む一方で、魔武も絶えず変化していた。

  9月20日、魔都の二つの武道トレーニングクラスが正式に開業し、魔武武道社が開設した武道クラスが外部からの入学生募集を開始した。

  魔武の二三級武道家たちが、学校を出て各地で交流を始め、地方の武道大会にも参加するようになった。

  三級頂点の強者である葉擎は、正式に北行の道に踏み出し、途中で三品ランキングの強者たちに挑戦し始めた。

  校内の丹薬工場と兵器工場が拡張を始め、製造學院の大勢の学生が校内産業に参加して実践を行うようになった。

  遠方電子商取引プラットフォームは、借貸システムの開放規模を拡大し、大勢の新入生が借貸単位の権利を得た。

  かつては静かで平和だった魔武は、今では賑やかになった。

  魔武に長く在籍している指導者たちは、これを目にし、心に刻みつけ、喜ぶべきか悲しむべきか分からなかった。

  校長先生の退任により、魔武は低迷期に陥った。

  しかし、新世代は新たな生気を発し、魔武により大きな活力を与えた。

  全国一級武道大会も、今では盛んに宣伝されている。

  魔都武大が主催する全国一級大会は、全国の注目を集めた。

  09年に入ってから、武道大会が次々と開催されている。

  しかし、地方政府が主催する武道大会は、魔武ほどの公信力がない。第一回全国武大新入生交流大会は魔武で開催され、優勝者も魔武の学生だった。

  今回、魔武が全国一級武道大会を主催することで、さらに公信力が増した。