地下洞窟の入り口。
門番は補充されず、あの一人、刀疤の男は二度と戻ってこなかった。
方平はここまで来て、合金の壁に触れたが、何も言わなかった。
一度きりの出会いだったが、あの日、刀疤の男は方平に笑いながら、明日は地下洞窟を平らげて、方平と一緒に合金の家を解体しようと言った。方平はそれを今でも心に刻んでいる。
「残念だな、もう俺と一緒に家を解体する機会はないぜ。今度は俺が独り占めだ」
時として、ある人々は、たった一度の出会いでも、一生忘れられない存在となる。
唯一の門番は、方平の動作を見て、何かを思い出したかのように、目に懐かしさの色を浮かべた。
何も言わず、門番のおじさんは笑顔で言った:「方平、時間があったら、また広告の仕事でも映画でも撮りに来いよ。お前の前の広告はもう見飽きたから、新しいのを頼むぜ……」
方平は呆れながら、苦笑いして言った:「さっきホールを通った時に見ましたよ。おじさん、広告料くらいくれてもいいんじゃないですか?」
「金はないね」
門番はきっぱりと否定し、また笑って言った:「行ってきな、二人とも気をつけろよ」
秦鳳青は気楽な様子で、まったく気にせず、歩きながら言った:「金儲けは地下洞窟頼みだからな、心配することなんてないさ」
門番は笑いながら、軽く頷いて言った:「そうだな、お前は地下洞窟をATMみたいに使ってるもんな」
「そうさ、まさにATMだよ」
秦鳳青はニヤニヤ笑いながら、方平と一緒に合金の家に入った。
……
数分後、二人は希望城の通路広場に到着した。
今回は許莫負は現れなかった。四級武者二人では、許莫負が直接出迎える価値はなかった。
合金の家の外には、軍の警備武者が立っていた。
二人を見て、警備武者は笑顔で頷いた。この二人は希望城では有名だった。
一人は初めて地下洞窟に入り、六級武者の追跡から逃れた。
もう一人は頻繁に入り、頻繁に追われていた。
今や、多くの者が死んでいったが、この二人は下級から中級へと上り詰めた。運が良すぎるとしか言いようがなかった。
秦鳳青は馴れ馴れしい態度で、すぐに声をかけた:「張さん、今の状況はどうなってる?教えてくれよ」
警備武者は彼をしばらく見つめ、ゆっくりと言った:「私は劉だ」
「ああ、じゃあ劉さん、今の状況はどうなってる?」