第322章 平亂刀

10月19日。

張定南の刀を、張雨強が自ら護衛して魔武に届けた。

……

方平が普段使用している關刀のような種類ではなく、これは斬馬刀だった。

斬馬刀は關刀ほど長くも幅広くもなく、島國の武士刀に似ているが、もちろん斬馬刀の歴史の方がはるかに古く、漢朝に由来する。

張定南のこの刀は、刀の柄が40センチ、刃渡りが約80センチある。

全長1.2メートルは、斬馬刀としては特別長くはないが、短くもない。これも張定南が自分のために特注したものだ。

方平は多くの武器を見てきた。刀、槍、剣、戟、様々な等級のものを。

しかし、この斬馬刀を見たとき、方平は初めて明確に感じ取った。これは神兵だと!

李じいさんの長生の劍の内に秘めた力とは異なり、張定南の刀は鋭気が露わだった!

距離を置いていても、方平は冷たい殺気を感じ取れた!

刀は、まだ鞘に収まったままだ!

この刀には鞘が付いており、張雨強の説明によると、鞘は金属ではなく、高級妖獸の皮で作られているという。

高級な獣皮は、実際にある程度の気を隠す機能を持っている。

かつての狡のように、気を隠すと、方平はほとんど気付けなかった。

死後はその効果は大きく低下するものの、それでもある程度の効果は残っている。

しかし、鞘越しでも、方平は鋭気の放出を感じ、殺気の沸騰を感じ、血気の天を衝くのを感じた!

「良い刀だ!」

方平は手に取る前から、思わず賞賛の声を上げた。

もし以前彼が使っていた刀が生産ラインで作られた死物だとすれば、張定南の刀は、まだ手にも取っていないのに、まるで魂が宿っているかのようだった。

現代科学技術の発展により、武器の製造は簡単になったが、それと引き換えに武器から靈性が失われた。

しかし張定南の刀には靈性が満ち溢れており、それは手作りで作られたからだけではなく、より大きな理由は張定南が長年精氣神で刀を養ってきたからだ。

張雨強は方平が喜んでいるのを見て、軽く笑いながら言った:「良い刀だ。この刀は、高級を殺したことがある!」

方平の瞳孔が微かに縮んだ。

「総督が五品境に入った時、全財産を使い果たし、さらに多額の借金をして、やっとこの盜賊退治刀を作らせた。その後、四方を転々とし、数え切れないほどの敵を殺した。宗師境に踏み入れた日、高級の血で刀を祭り、いわば刀を封じたのだ。」