劉大力に借用書を書かせ、方平はため息をつき、まあ、ないよりはましだと思った。
この貧乏人、前から予想はしていたが、貯金がそれほどないだろうと思っていたが、まさかここまで貧乏とは。
こいつ、借用書を書き終わった後、方平にお金を借りようとしたので、方平は殴り殺したくなった。
「遠方會社に行って報告し、それから新しいメディア会社を設立しろ。今がちょうどいいタイミングだ。
早く準備を整えろ。まもなく第二回全国武大交流戦が始まる。私が会社のネット独占配信権を取れるように手配する。一発で有名になれる。」
劉大力の目が輝き、急いで尋ねた。「独占配信ですか?」
「できる限り努力する。」
方平も確信は持てなかったが、ネット配信権だけなら、去年の優勝チームとして、それほど大きな問題ではないはずだ。
どうしてもダメなら、お金を使えば、一発でサイトを有名にできる。
「まず話題作りだ。今回の交流戦は一級武者の試合とは比べものにならない。主に中級戦だ。みな時代の天才たちだ。」
方平はこのことを話すのに恥ずかしさは感じなかった。
在学中に中級武者になれる者が、天才でないわけがない?
武者は30歳までは進歩が早い。
23、24歳で中級武者になれば、30歳前後には六品に到達できるかもしれない。宗師を目指すことも不可能ではない。
ここ数年、40代、50代の宗師の多くは、かつての武大の天才たちだ。
今回の交流戦に出場する中級武者たちの中から、将来宗師が現れる可能性は高く、しかもその数は少なくないだろう。
「中級戦!」
劉大力は急に興味を示し、考えながら探るように聞いた。「中級武者はとても強いんですか?」
方平は意味深な笑みを浮かべて言った。「まあまあだな。でもお前みたいな三級気血武者なら、一発で片付くぞ。信じないなら、試してみるか?」
劉大力は確かに気血武者だった。
もちろん、戦法も使えるが、基礎戦法だけだ。
劉大力のような三級上位の武者と戦うなら、今の方平はもちろん、三級上位の時でも一刀で倒せただろう。三級下位でもできたかもしれない。
劉大力は気まずそうに笑った。本当かどうか?
しかし試す勇気はなかった。さっき方平が背後に現れた時、全く気付かなかったのは危険な証拠だった。
「いいから、無駄話はやめろ。今すぐ行け。」
「でも私の方は...」