第308章 一生使い切れないお金

希望城。

魔武後勤部。

学校が拡張資格を得てから、希望城内では、魔武の人々は自分たちの収穫物を直接学校に取引できるようになった。以前のように、大部分を軍部に渡し、軍部が丹薬や武器などの大手企業と取引して、最後に学校と取引するという流れではなくなった。

後勤部は、装飾の簡素な大きな倉庫のような建物を改装したホールだった。

方平は初めてここに来て、入るなり言った。「先生、あまりケチケチしないでください。魔武も小さな組織じゃないんですから、ホールにエネルギーランプくらいは必要でしょう。

それに、装飾すべきところは装飾して体裁を整えないと。後で武道部の者たちに装飾品を持ってこさせます。

机や椅子も揃えないと、まるで落ちぶれた家のようじゃないですか。」

彼が言い終わると、ホールから軽い笑い声が聞こえた。「方平、しばらく会わなかったけど、武道部部長らしい態度が板についてきたわね。」

方平が顔を上げて見ると、喜びの表情を浮かべて言った。「白先生、どうしてここに?」

白若溪は今、カウンターの後ろに座って、微笑みながら言った。「怪我が大分良くなったから、後勤部が支部を開設することになって、みんな忙しいから、私が来たの。」

以前、白若溪は重傷を負い、長期間療養していた。

今でも内臓の怪我は完治していない。当時の怪我がいかに深刻だったかが分かる。

後勤部には人手が必要だが、下級武士では務まらず、中級武者も学校で不足している状況で、まだ完治していない白若溪がこの役目を引き受けることになった。

あの日、海外から戻った時、白若溪は左腕を失った。

今、方平は無意識のうちにそちらを見て、眉をしかめて言った。「先生、左腕は接合できなかったんですか?」

北疆武科大學の孫明宇も、以前韓旭に左手を切断されたが、後に接合できたはずだ。

白若溪は軽く首を振って言った。「あの時は混乱していて、見つけることができなかったの。」

当時、地下洞窟での戦闘は非常に危険で、多くの死傷者が出た。切断された左腕を探す余裕など誰にもなかった。

これは、孫明宇の場合とは違う。

方平は軽くため息をつき、その後笑って言った。「大丈夫です。八級では金身再生できるんでしょう?先生、生え変わるはずですよね?」

白若溪は笑って言った。「そうかもね。」