京武體育館。
敗者組の決勝戦には、多くの観客が集まっていた。
しかし、二階の宗師たちは減っていた。初日は多かったものの、この数日間で何人かの宗師はすでに去っていた。
西山武大が敗退した後、馮校長も京都を離れた。
今や、方平が二階に上がっても、何の遠慮もなかった。
……
二階に上がると、秦鳳青はまだ呆然としていた。
偶然にも、二階には魔都女子學院の周琦月もいた。
周琦月は冷たい表情で下を見つめており、秦鳳青に挨拶もしなかった。実際、二人はもともと親しくなかったので、挨拶する必要もなかった。
方平はその様子を見て秦鳳青を押し、声を潜めて、かすかに言った。「見ろよ、もう相手にされてないぞ」
秦鳳青はその言葉を聞いて周琦月を見上げたが、彼女は下を見つめたままで、彼を見向きもしなかった。
「傷ついたな」
方平は首を振り、軽くため息をつきながら言った。「お前、秦鳳青は自分がどれだけかっこよくて、モテると思ってるんだ?せっかく好きな女性が現れたのに、こんな態度を取るなんて……」
秦鳳青は黙っていた。
「まあいいさ、なかったことにしよう。どうせ本気で戦ったら、お前が相手の敵じゃないかもしれないしな」
「挑発するな!」秦鳳青は冷たく鼻を鳴らした。「あいつは四級中段だぞ。俺なら一刀で切り捨てられる!」
方平は何気なく言った。「じゃあ何を躊躇してるんだ?」
「お前は俺を騙そうとしてる!」秦鳳青は今回特に冴えていた。「俺は大ライオンのようなバカじゃない」
方平は彼を横目で見て、軽く笑いながら言った。「そう思いたいなら、そう思えばいい。もしかして、俺の言ったことが嘘で、周琦月が本当はお前のことを好きじゃないと疑ってるのか?」
「当たり前だ。俺は何の愛情も感じなかった。お前が作り話をしてるだけだ!」
「お前、恋愛経験あるのか?」
秦鳳青は顔を少し赤らめながらも、負けじと言った。「もちろんだ」
「じゃあ、女性が男性を好きになった時の特徴を知ってるか?」
秦鳳青は口を尖らせて言った。「なんでお前に教えなきゃいけないんだ。お前なんか童貞だろ。言っても分からないよ」
方平は静かに言った。「少なくとも一つは知ってる。好きな男性の悪口を言われると、必ず不機嫌になるってことだ」