第364章 6品を撃殺

「いいえ!」

凄まじく悔しげな悲鳴が響き渡った!

柳木という名の六品強者は、まさか味方が彼を攻撃するとは思いもよらなかった!

頭蓋骨は、七級以下の全ての者の弱点であり、七級強者でさえもそれほど精鍊できていない。

この時、李寒松は命を懸けて彼を拘束し、方平は音もなく刀を振り下ろした。一刀で頭蓋骨が砕け散る音とともに、悔しげな悲鳴が瞬く間に消え去った!

悲鳴が上がると、もう一方で王金洋と戦っていた六品武士が、思わず横目で見た。

状況を把握すると、一瞬呆然となった!

柳木將軍が味方に殺された!

下方の人々は、元々逃げる秦鳳青を追撃していたが、この時皆が困惑と恐怖に満ちた表情を浮かべた!

何が起きたのか?

彼らが恐れ戸惑う中、方平たちは躊躇わなかった。

柳木を倒した瞬間、李寒松は全身から強大な金光を放ち、王金洋を助けに行くのではなく、下方に向かって四五級武者たちを殺戮した!

これ以上引き延ばせば、秦鳳青が殺されてしまう。

秦鳳青は感動で涙が溢れそうになった。李鉄頭は確かに方平より頼りになる。方平は彼に四級を十数人、五級を七八人も残していたのだ。彼はもう死ぬかと思った。

そして方平は、この時叫んだ。「王にいさん、彼を引き止めて、これらの者を戻させてはいけない!」

言い終わると、方平は素早く降下し、平亂刀を手に取り、瞬時に強烈な血光を放ち、空中から斬り下ろした!

「はあっ!」

王金洋も苦しみを訴えず、怒鳴り声を上げ、体表が瞬時に血色に包まれた。それだけでは足りず、骨髄の力が滲み出し始めた。死んでもこの六品を引き止めなければならない!

李寒松と方平の二人は、四五級を殺すのは問題ないが、時間が必要だった。

方平が叫ぶまで、その六品強者は顔色を激変させた!

復活の地の武士だ!

復活の地の武士が隊列に紛れ込んでいたなんて、どうしてこんなことが!

六品強者として、彼の気配への感応は極めて鋭敏で、王金洋たちは彼の目には明らかすぎるほどだった。強大な氣血の力は、隠しようがないはずだ!

しかし今、事実が彼に告げていた。誰かが隊列に紛れ込んでおり、しかも彼は気付かなかったのだ!

地上の四五級武者たちも呆然としていた。そしてこの時、方平は突然また地下語で叫んだ。「早く動け、彼らを包囲して殺せ!」