数分後、方平は再び群衆の中に紛れ込んだ。
この時、地下洞窟の強者たちは中央の六級武者たちを包囲して殺戮を行っており、方平は音もなく紛れ込んでも、ほとんど誰も気にしなかった。
この時になって初めて、方平は地下洞窟からどれほどの数が来ているのかを知った!
四方八方から、軍の武者が5000人以上!
これらの者たちの大半は下位三級だった。
そして中位三級の武者は、今や至る所にいて、少なくとも数百人はいた。
そして中央では、数十人の六級武者が人類の六級武者を包囲して殺戮していた。
これは李じいさんたちが倒した者たちを含めていない数で、含めれば、この戦力は南江全体の戦力よりも強大だった。
しかし南江地窟は……殺気が少し足りなかった。
魔都地窟で、方平は天門層の軍隊に出会ったことがあり、その殺気は天を衝いていた!
しかしここの軍隊は、少し緩んでいるように見えた。
前方では強者たちが戦っているのに、軍の武者たちの中には私語を交わす者もおり、これは天門城ではほとんど見られない光景だった。天門城の軍武者はより殺戮機械のようだった。
方平は軍武者たちの方には向かわず、服装の異なる武者たちの方へと向かった。
これこそが地下洞窟の民間武者たちだった!
……
前方に進むと、四五級の武者たちが空中に浮かび、四方を固めていた。
中央は六級武者たちの戦場だった。
空中に浮かぶ四五級の強者たちは戦いには参加せず、多くが長弓を持ち、時折矢を放って人類武者の妨害をしていた。
方平も空中に浮かび上がると、隣の者が一瞥しただけで、何も言わなかった。
この時、方平は中の状況をはっきりと見ることができた。
地面は死体で埋め尽くされていた!
大地は血の色に染まっていた!
18人の六級強者、そのうち六七人は六級極限で、今回も死を覚悟で地下洞窟に入っていた。
人類の六級強者で、百戦錬磨でない者がいただろうか?
誰もが無数の殺戮を重ねてきた!
南江地窟の武者たちと比べて、人類武者はより殺戮の方法を知っていた。南江地窟側の六級強者が倍以上いても、総勢50人近くいても!
しかし今、絶え間ない戦いの末、人々の中央で、李じいさんたちを包囲している者は20人ほどしか残っていなかった。
そして人類側は……
方平は一瞥して、歯を食いしばって動かなかった。