方平は秦鳳青を数言で誘惑した後、突然話題を変え、「まあいい、お前が残りたいと思っても、俺はお前に残って欲しくない。面倒すぎる」と言った。
「お前...」
秦鳳青は罵倒しそうになった。俺がお前ほどトラブルメーカーか?
方平は彼を無視し、吳川に笑顔で尋ねた。「吳師兄、ここにもうすぐ城が建設されるんですよね?」
「ああ」
「では、平城という名前はどうでしょうか?」
「え?」
吳川は一瞬戸惑い、方平は少し興奮気味に言った。「地下洞窟を平定する城、天下太平の城、もちろん、方城でもいいですが...」
吳川は頭が痛くなってきた。お前が俺の孫だったら、一発で叩き潰してやるところだ!
その話題には触れず、吳川は軽く息を吐き、「エネルギーエッセンスはまだあるか?」と尋ねた。
「もうありません」
方平はきっぱりと答え、吳川もそれ以上は聞かなかった。ただ「張定南は今回かなりの重傷を負い、精神力も破砕状態だ。エネルギーエッセンスが効くかどうかわからない」と言った。
傍らの李じいさんは少し考えてから「完全に破砕していなければ、効果はあるはずだ。それに彼は元々精血合一ができる。大量のエネルギーエッセンスを補給すれば、精血合一の状態で傷を修復できるはずだ」と言った。
「そう願いたいものだ」
吳川はため息をつき、南江のこの地域で張定南が治療できなければ、大きな問題になるだろう。
軍部と守護府からの支援は限られており、南江本土に地下洞窟を守る強者がいなければ、たとえ城を建設しても、常に防衛態勢を取らざるを得なくなる。
しばらく話をしていると、突然辺りが暗くなった。
また一日が過ぎ去った。
夜が訪れても、彼らにはあまり影響はなかった。
吳川は周定國に向かって「周さん、人を連れ戻してきてくれ。通路が安定したら、彼らを先に行かせよう」と言った。
「わかった」
周定國は時間を無駄にせず、すぐに通路口を離れた。張定南たちはこちらにいなかった。
...
夜の闇の中、皆それぞれ静かになった。
おしゃべり好きな方平と秦鳳青でさえ、この時は話す気力もなく、皆実際にはかなり疲れていた。
そして全員が怪我を負っていた。