第402章 神仙はどこへ行った?

頭蓋骨は全部で29個あり、大きく3つの部分に分けることができる。

聽小骨が6個、脳頭蓋が8個、顔面頭蓋が15個。

脳頭蓋は後ろに、顔面頭蓋は前にある。

聽小骨の精鍊を完了した方平は、今回は脳頭蓋の精鍊を選んだ。主に後方からの不意打ちを防ぐためだ。

脳頭蓋の精鍊が完了すれば、次は逃げる時でも追われても、後頭部に防御があるということだ。

脳頭蓋の8個の骨は、聽小骨とは比べものにならないほど大きい。

聽小骨は人体で最も小さな骨だが、後頭部の骨は大きさだけで言えば、その数十倍もある。

方平は聽小骨の精鍊より消耗が大きいと予想したが、案の定だった。

方平が1%の精鍊を試みると、財富値は瞬時に100万減少した!

「本当に10倍だったか!」

方平は呆れた。今や精鍊の消耗は増える一方だった。

口では10倍でも、十数億の消耗でも構わないと言っていたが、本当に平気なわけがない。

「十数億で頭蓋骨を精鍊か...まあ、損はない!」

方平は息を吐いた。十数億は本当に損ではない。李じいさんよりずっとマシだ。老人は大量の生命精華を消費して頭蓋骨を精鍊したが、方平はこの程度の消耗なら耐えられると考えた。

...

時間が少しずつ過ぎていく。

方平の後頭部に、薄い金光が現れ始めた。

頭蓋骨は人体の骨格の中で最も重要な部分として、金身境と密接な関係がある。方平の頭蓋骨精鍊に伴い、今回は以前の聽小骨の精鍊よりもはるかに大きな変化が起きていた!

「他の骨も...変化している!」

方平は一つの脳頭蓋の精鍊を完了した時、異常に気付いた。

精鍊に伴い、他の骨が呼応するかのように、沈黙していた骨が目覚め始めたようだった!

以前は、骨から金光を放つことなど、方平にはできなかった。

宗師境以下で金光を放つのを見たのは、二人だけだった。一人は李寒松、もう一人は以前半金身を作り上げた李じいさんだ。

この二人は特別で、他の人は王金洋でさえ骨髄を精鍊しても放つのは血光で、金光ではなかった。

そして今、方平は自分も金光を放ち始めていることに気付いた!

「違う、これは...これはもしかして不滅物質が現れる前兆?」

方平は突然何かを思い付いた!

頭蓋骨の精鍊は、不滅物質の誕生と関係があるのではないか?

方平はそんな考えを押し殺し、頭蓋骨の精鍊を続けた。