本に書かれているように、魔都地下迷宮には13の都市があり、そのうち六つは妖植一派の都市で、七つは妖命一派の都市だ。
さらに大小さまざまな町が数百から千以上もある!
各都市にはほとんど守護妖植か妖獸がいる。
ほとんどと言うのは、本に全ての都市の守護妖植と妖獸が紹介されていないため、方平には記録されていないのか、いないのかわからないからだ。
秦鳳青が持っている本には、これらの都市の紹介の他に、南七域の有名な禁地についても紹介されている。
その中には禁忌の海もある!
方平の予想は正しかった。南方の海は、確かに禁忌の海だった!
これは最も有名な禁地でもある!
「海に入る者は...生還者なし!」
本にはそう書かれていた。長年にわたり、地窟の強者が海に入らなかったわけではないが、一人も生還していない。禁忌の海について、本にも多くは紹介されておらず、ただ何度も海に入らないよう注意を促すのみだった。
その他、萬蟻砂漠、御海山、百獸林も禁地である。
狡王の森については...本には言及されていない。おそらく狡が弱すぎるためだろう。以前は七級妖獸に過ぎず、禁地となるほどではなかった。
方平はしばらく見た後、眉をひそめて言った:「どうやら我々が関わっている地域は氷山の一角に過ぎないようだ。これらの場所には、まだ行ったことがない。」
秦鳳青は軽蔑した表情で、当然行ったことがないだろう!
魔都地下迷宮に何回行ったというんだ?
たった二回じゃないか!
軽く口をゆがめ、秦鳳青は平然とした様子で、さりげなく言った:「私はまだいい方だ、本に書かれている百獸林には一度行ったことがあるはずだが...」
唐峰は横を向いて彼を見つめ、しばらくしてから言った:「百獸林なら私も知っている。そこには数え切れないほどの妖獸がいるが、お前が行ったことがあるのか?」
秦鳳青は疑われたことに納得がいかず、すぐに反論した:「本当に行ったことがある。百匹以上の妖獸を引き出したこともある。信じないなら仕方ない!」
彼は本当に一度行ったことがある。もちろん、外周部だけだが。