方平が閉関して出てこないのと同時に。
京都から魔都への高速道路で、一台のバスが速く走っていた。
車内には十数人が座っており、男女老若様々だった。
この時、前列の太めの小柄な青年が、後ろの女の子の方を向いてにこにこと言った。「素素、魔都に着いたら、一緒に遊びに行こうよ。ここ数年、ずっと閉じ込められてたみたいだったからさ。魔都は華國で一番繁華な場所だぞ…」
後列の女の子は小さな三つ編みをしており、年齢もそれほど高くなさそうで、体格は小柄だったが、胸はふくらんでいた。
もし方平がここにいたら、きっと凌依依と比較したことだろう。
同じくらいの身長なのに、彼女はどうしてこんな風に育ったのだろうか?
素素と呼ばれた女の子は、目をパチクリさせて首を振った。「遊ばないわ、私たちは武道の切磋琢磨のために来たのよ」
太った青年は何でもないような顔で言った。「切磋琢磨なんて大したことじゃないよ、勝ち負けなんてどうでもいい…」
「蔣超!」
太った青年が言い終わらないうちに、後ろの青年が厳しい声で言った。「誰が勝ち負けはどうでもいいって言った?そんな考えを持っているなら、行かない方がいい。恥をかかせるな!」
太った蔣超は、男がそう言うのを聞いて、口をとがらせて言った。「勝てないよ、どうしろっていうんだ?魔武の指導者たちは、誰もが地下洞窟で戦ったことがあるんだぞ…」
そう言いながら、蔣超はさらに続けた。「そうさ、俺たちも地下洞窟で戦ったことはある…でも横に八品が見張ってくれて、俺たち六品が五品と戦うときも、誰かが後ろ盾になってくれるって思ってた…とにかく、俺はあの命知らずたちには勝てないと思うよ。本当に闘技場に上がって、殺されたらどうするんだ?」
厳しい表情の青年の顔が震え、歯を食いしばって言った。「まだ戦ってもいないのに、負けると決めつけるのか?お前みたいなゴミが多いから、俺たちは軽蔑されるんだ!」