「第四試合開始!」
王部長は王金洋の二人が台から降りるのを待って、直ちに開始を宣言した。
李寒松は首をぐるりと回し、向かい側に立ち上がった李飛を一瞥して、つぶやいた。「こいつ、李司令と関係あるのかな?」
彼は今年まだ23歳で、李飛は彼よりも数歳年上だった。
しかし李寒松が「こいつ」と言うのに少しの違和感もなかった。
三試合を終えて、みんな口には出さなくても、実際には相手側の数人を見下していた。
ここにいる者たち、誰もが高い誇りを持つ者ではないか?
相手側の三人の六品中級は、本当にたいしたことがなかった。
方平は少し眉をひそめて言った。「関係あるかどうかはどうでもいい。油断するな。この連中の中で、李飛と鄭南奇は血の匂いが強い。この二人が六品高段まで来たのは、苦労してきたからだ」
「安心しろ」
李寒松はうなずき、歩み出た。
王金洋は少し座ってから、突然立ち上がってあちらへ歩いていった。
方平は少し驚いた。俺が何も言ってないのに、もう行くのか?
何をするつもりだ?
しかし考えてみれば、南武がこれほど貧しい状況で、王さんはリソースのためなら手段を選ばない。方平はそれをよく理解していた。
王金洋を知って以来、利益のあるところには必ず彼がいた。
任務をこなすにしても、地下洞窟に行くにしても、あるいは方平が逃亡犯を発見したと言った時も、王さんはいつも積極的だった。利益があるなら、彼は体面など気にしなかった。
王さんが自ら向こうに行くのは理解できる。
……
方平は理解できても、秦鳳青の顔は暗くなった。
くそ、何しに来たんだ?
王さんを無視して、秦鳳青は手に取った果物を食べ続けた…空っぽになっていた!
隣で、蔣超は無邪気に彼を見ていた。はげ頭はよく食べる!
俺の果物がなくなった!
秦鳳青も恥ずかしがることなく、にこにこと彼の肩を叩いて言った。「後で美味しいものをおごるよ。エネルギー果実ばかり食べると胃もたれするしな。俺たち男は、肉をがっつり食べて、酒をがぶ飲みするもんだ。兄弟、昼は俺がおごるから、遠慮するなよ!」
彼はもう決めていた。昼は食堂で食事をたかる。悪くない。
隣では、王さんも彼を無視し、先ほどの人と武道について真剣に議論し始めた。
王さんは嘘をつかず、真剣な表情で相手と武道について語り合っていた。