第38章 真の高嶺の花とは何か!

五分後、ドアベルが鳴った。

  葉辰は、おそらく薬材が届いたのだろうと知っていた。

  ドアを開けると、葉辰は外に何人もの人が立っているのを見つけた。運送業者ではなく、二人の老人と一人の少女だった。

  三人は大量の薬材を抱えており、地面にもきちんと整理された薬材の山があった。

  そのうち二人は葉辰が知っている人で、朱仁德とその孫娘の朱子萱だった。

  もう一人の老人については知らなかったが、その人の気配から察するに、自分と同類の人物のようだった。

「朱老、德仁堂は従業員さえ雇えないのですか?自ら配達に来るなんて」と葉辰は冗談を言った。

  朱老は気まずそうに笑いながら説明した。「葉さま、本来ならばお邪魔するつもりはなかったのですが、作業員が不注意で薬材を台無しにしてしまうのではないかと心配で、私が直接子萱と友人を連れて来ました……もし邪魔でしたら、どうかお許しください」