第87章 すみません、聞いたことがありません!(加筆、推薦チケットお願いします!)

江都ビルの天臺。

  体格の良い男が手に持っていた双眼鏡を下ろした。

  男は短髪で、目には狼のような鋭い光が宿っていた。

  彼こそが龍魂突撃隊の應擎、地下組織や国際勢力を震え上がらせる龍魂戰狼だった!

  今日、應擎は午後に飛行機を降り、百里冰は彼を食事に誘うつもりだったが、直接断られてしまった。彼はこの葉辰がどういう人物なのか見てみたかったのだ。

  百里冰の2つの動画を見る限り、この男は極めて危険で、おそらく修武の者だろう。

  しかし、半日観察しても、この若者に何の特筆すべき点も見出せなかった。

  結局一晩中、葉辰が食卓で料理を盗み食いするのを見ていただけだった!

  くそっ、修武の者がこんなことしていいのか!

  もし葉辰を群衆の中に置いたら、誰も彼だと気づかないだろう。