第88章 取引!

葉辰はまだ手を引っ込めて、目の前の應擎に質問した。「百里冰を知っているのか?彼女が来させたのか?」

もし百里冰がこいつを送って自分を監視させているなら、目の前の奴を殺すだけでなく、百里冰にも代償を払わせる。

應擎は首を横に振り、急に自分を支えて起き上がった。

彼は自分の肋骨が折れているのをはっきりと感じた。

くそ、こいつの攻撃はなんてきついんだ!

どれも殺し技で、竜魂突撃隊に入らないのは本当にもったいない!

彼は葉辰を見て、説明した。「これは百里冰とは関係ありません。彼女が私に2つの動画を送ってきました。1つはパーティーで、もう1つは廃工場でのものです。私はその動画からあなたの価値を見出し、だからあなたを探しに来たのです。」

「私の価値?」葉辰は冷ややかに笑った。「それがお前が俺を監視する理由か?俺の辞書では、暗がりに潜むやつは全て葉辰の敵だ!」

葉辰がまた手を出そうとするのを見て、應擎は本当に頭にきた!

「こうしよう!急いで手を出さないでください。あなたを監視したのは私が先に間違っていました。」應擎はどうしようもなく、降参するしかなかった。「華夏竜魂突撃隊の名誉にかけて、あなたに恩を売ります!今後あなたが解決できない問題があれば、国家の力を使ってあなたを助けることができます。」

葉辰は目を細め、両手を背中に回した。現在、天正グループが発展するには上からの力が必要だ。

百里冰が第一候補だが、今このやつが門前に現れたのは、まさに渡りに船だ。

竜魂突撃隊?

相手の武道の実力から見て、軽視できないことは確かだ。

むしろ華夏の神秘的な力の一つと言えるかもしれない。もしかしたら、自分が想像するよりもさらに大きな権力を握っているかもしれない。

この取引は、損はない。

葉辰は高みから應擎を見下ろし、好奇心を持って尋ねた。「竜魂突撃隊の華夏での地位はどうなんだ?」

應擎の顔に喜色が浮かんだ。もしかして相手は竜魂突撃隊に加入したいのか?

これは天大なチャンスだ!

竜魂突撃隊は今まさに新しい血を必要としている。もし葉辰が加入するなら、彼は隊長の座を譲ってもいいくらいだ。