第97章 ようやく来た！（推薦チケットをお願いします！）

ミレニアムホテル五階、監視室。

　　三人の監視管理の警備員がすでに地面に倒れていた。

　　蔣文林は足を組んで座り、手に慎重に箱を持っていた。その箱の中には香りの強い丹薬が横たわっていた。

　　「今日は思いがけない収穫があったな。この丹薬の香りは非常に純粋で、我が蔣家が大切に保管している丹薬とは全く異なる。面白い……」

　　蔣文林の傍らにいた老人も声を上げた。「若様、この丹紋から判断すると、この丹薬の正確な錬製時間は10日以内のはずです。」

　　「ほう？金家がどこからこんなものを手に入れたのかわからんが、金家のあの老狐がこんな良い丹薬を出品しようとするとはな。もしかして金家はすでに何らかの丹薬ルートを掌握したのか？」蔣文林は呟いた。

　　老人はさらに言った。「若様のおっしゃる可能性は非常に高いです。金冷雁という人物は女性ではありますが、実力も策略も金家の他の者よりもはるかに優れています。金家が彼女を表舞台に押し出したのには理由があります。もし金家が今回本当に丹薬の供給源を掌握したのであれば、間違いなく蔣家を大きく引き離すことになるでしょう。」

　　蔣文林の瞳に冷たい光が宿った。そして、監視カメラを調べている男性に向かって尋ねた。「私が調べるよう命じたことの結果は出たか？」

　　男性はうなずき、手に持っていたファイルをコピーしたタブレットを蔣文林に渡した。

　　タブレットには三つの画面が表示されていた。

　　葉辰が初めて金冷雁のスイートルームに入る場面。

　　葉辰がオークション中に再び金冷雁のスイートルームに入る場面。

　　葉辰が先ほどスイートルームを出る場面。

　　男性は続けて言った。「若様、ホテルの監視カメラによると、この男が我々の百草鼎を奪った人物のはずです。さらに、丹薬もこの人物から来ている可能性があります。」

　　蔣文林はすぐに立ち上がり、目に殺意と熱気を宿して言った。「なんだと！すべてこの男か？確かか？」

　　その男性はためらいながらも言った。「百草鼎と丹薬は金家にとって大事なことですから、金冷雁が直接関与しているはずです。私が監視カメラを調べたところ、今日金冷雁が会ったのはこの男だけでした。そのため、この男の疑いが最も濃厚です。」