第123章 圧倒的強さ!

北侖港の入り口。

「バン!」

大きな音がして、鉄の門が地面に蹴り倒され、ほとんど割れてしまった。

巻き上がる砂埃の中、一人の青年の姿が入り口に現れた。

葉辰だった。

葉辰は周囲を一瞥し、数人の強者の気配を感じ取った。

やはりここにいたか。

「お前たちがそんなにゲームが好きなら、俺、葉辰が最後まで付き合ってやる!」

「何者だ!」

四人の青年が瞬時に葉辰の前に現れ、彼の行く手を阻んだ。

彼らは全員陳寶國の弟子で、実力は化境の達人だった!

陳寶國は昔、便宜上彼らに武金、武木、武火、武土という名前を付けた。

この十数年間、彼らは古武道と殺技の修行に励んでおり、その実力は極めて恐ろしいものだった。これも陳寶國が彼らを山から連れ出した理由の一つだった。

しかし、葉辰の姿を見た途端、全員が同時に凍りついた!

目を見開き、まるで幽霊でも見たかのようだった!

こいつは住所を知らないはずじゃなかったのか?どうやってここを見つけたんだ?

蔣家の三人の高手もコンテナから出てきて、葉辰を見て呆然とした。

全員の視線が自然と蔣松に集まった。電話をかけたのは彼だったからだ。

「蔣松、まさか俺たちを騙していたのか?」

「こいつがここまで追いかけてきたってことは、どう説明する!」

蔣松は本当に泣きたい気分だった。

「俺にも分からないよ!」

彼は確かに電話で北侖港という四文字を言わなかったはずだ。そもそも相手が機会を与えなかったのに!

しかしこいつが目の前に現れたことで、蔣松は本当に面倒くさくなってきた!

「ふん、お前自身であの二人に説明しろ!」武金は冷たく言った。「こいつが来たからには、俺が相手をしてやる!どんな実力で人を殺しまくっていたのか、見せてもらおうじゃないか!」

言葉が落ちるや否や、武金はその場で残像となり、さらに一撃を葉辰の胸元に向けて放った!

その速さは極めて速かった!

葉辰に近づく寸前、拳から爪に変化した!

彼の指には分厚い胼胝があり、まるで鉄筋のようだった!

一度掴まれたら、このガキの肩を粉砕できる自信があった!強大な勁気が、まるで葉辰の生機を捕らえたかのようだった!