第124章 誰も私を脅すことはできない!

そして、近くで蔣松の手に短刀が現れ、その短刀が夏若雪の白い首筋に突き付けられていた!

蔣松がほんの少し動けば、夏若雪は確実に命を落とすことになる!

「葉辰、もし俺の師匠に手を出したら、夏さんは間違いなく死ぬぞ」

蔣松は脅した。

そのとき、夏若雪は少しも慌てた様子もなく、むしろ遠くにいる葉辰を見て少し驚いていた。

あいつ、どうしてここに?

自分を助けに来たの?

夏若雪はもう一度周りを見回し、目を覆いたくなるような死体を見たとき、瞳に恐怖の色が浮かんだ。

これら全て、葉辰がやったの?

蔣松は葉辰が黙っているのを見て、続けて言った。「お前の実力がとても強いことは分かっている。でも、ここに現れたということは、この女を助けたいんだろう!軽はずみな行動は取らない方がいい。俺たちはただの命に過ぎないが、この夏さんは尊い江南省夏家のお姫様だ。どちらがより損をするか、分かっているはずだ」