第162章 別れのキス!(追加章!推薦チケットをお願いします!)

葉辰は真気を再び鎮魂棍に運んだ。瞬時に吸収された!

  そして、かすかな気流が溢れ出た!

  葉辰は棒を素早く軽く振った。空気中に波動が生じた!

  波動は壁に当たり、ホテルの壁面に亀裂が入った!

  「まあまあだな。これで間に合わせるか。」

  葉辰は今のところ適切な武器がないので、仕方なく鎮魂棍を使うことにした。

  馬偉奇はこの光景を見て、顔色が真っ青になった。

  彼は崔振とも長年の付き合いで、崔振が鎮魂棍を使うのを何度も見てきたが、葉辰が放つ威力ほど大きくはなかった!

  鎮魂棍は崔振の先祖から伝わったものだが、崔振はずっとそれを適切に活用できていなかったようだ。

  その後、葉辰はミレニアムホテルを後にした。

  残りの事は馬偉奇に任せた。彼は馬偉奇が裏切ることを心配していなかった。

  あの術法の恐ろしさは一般人の想像をはるかに超えていた。

  彼は馬偉奇の死への恐怖も見て取れた。

  恐怖を感じる人はたいてい賢い人間だ。

  あとはこの1ヶ月を安全に過ごすことだ。1ヶ月後、彼は自然と江南省武道協会に向かうだろう!

  「唐傲?華夏宗師ランキング189位?このレベルの高手がどれほど強いか、見てみたいものだ!」

  ……

  朝の6時。

  葉辰は湯臣一品に戻った。ドアを開けると、孫怡がすでに起きていた。

  「辰ちゃん、今日はどうしてこんなに早く起きたの?」

  孫怡は少し驚いた様子だった。

  彼女は手に数個の卵を持っており、明らかに朝食の準備をしていた。

  葉辰は笑みを浮かべた。「今日は早く目が覚めたから、ちょっと散歩に出かけたんだ。」

  孫怡は夏若雪の部屋を見て、ドアに動きがないのを確認すると、そっと葉辰に近づき、両手で彼の腰に手を回した。

  孫怡はすぐに葉辰から離れ、顔を赤らめた。

  夏若雪はパジャマ姿で部屋から出てきた。葉辰と孫怡が居るのを見て、目をこすりながら言った。「二人とも本当に早いのね。朝食の準備?今日は私が試してみようかしら。外祖母のところで閩南式の朝食を習ったの。」

  孫怡は顔を伏せたまま、慌てて答えた。「い、いいわよ!」