写真の後ろ姿を見て、夏弘業は眉をひそめた。
葉辰の武道の実力については、おおよそ把握していた。袁景福と同じレベルだ。
華夏宗師ランキングで350位が精一杯だろう!
一方、唐傲の側近の唐海沈は251位だ!
その差は埋めがたい。
彼は首を振った。自分が考えすぎているのだろう。
葉辰のような若者にそんな実力があるはずがない。今の彼では秦家と対峙するのも厳しいだろう。
そう思いつつも、彼は夏若雪にいくつかの情報を送った。
もし夏若雪が葉辰と夜通し一緒にいたのなら、その可能性は排除できる。
遠回しに聞いた結果、夏弘業の表情が変わった!
葉辰はたった今戻ってきたというのだ!
まさか本当に彼なのか?
彼の額には汗が浮かび、シャツは既に汗でびっしょりだった。