第262章 我は殺戮の中に生まれし者!(2章目!)

「ふん」と中山服の老人が冷たく鼻を鳴らした。「まさか俺を引き止めようってのか?」

葉辰の表情は冷酷だった。「勘違いするな。お前を引き止めるつもりじゃない。殺すつもりだ」

その言葉が落ちると、中山服の老人の顔色が一変した!

葉辰はすでに一撃を繰り出していた。老人は手首を素早く振り、手に短刀を出現させ、胸の前に構えた。

「バン!」

葉辰の拳が短刀に当たり、鈍い音が響いた!

強烈な勁気の波が押し寄せ、葉辰と中山服の老人はともに一歩後退した。

「俺を殺そうだと? 夢見るな!」

老人は体勢を立て直し、短刀を回転させ、猛烈な風を巻き起こしながら、葉辰の首めがけて切りつけた!

彼は一瞬たりとも躊躇わなかった!

そうでなければ隙を見せることになり、自分が危険に晒されることになるからだ。

葉辰の目が真剣になった。丹田の真気はほとんど残っていない!彼は速戦即決しなければならない!

次の瞬間、彼の手には斬龍剣が突如として現れた!

この光景に、老人は一瞬驚いた。

こんな長剣を、この小僧はどこに隠していたんだ?

まるで空中から出現させたようだ!

老人は何かを思い出したようで、驚いて叫んだ。「収納アイテムだと!? お前、収納アイテムを持っているのか!」

彼の心に激しい波が押し寄せた!

同時に、殺意が露わになった!

もし彼が葉辰の持ち物を手に入れれば、間違いなく華夏のトップクラスの強者になれる!

こんな小僧には相応しくない!

今や老人は威厳に満ち、殺気を放っていた。

短刀の通った跡には、すべてが切り裂かれていた。

地面全体が荒れ果てた様相を呈していた。

「小僧、死ね。お前の持ち物は全て俺のものだ!ハハハ!」

老人は一撃に全身の勁気を集中させ、狂ったように切り下ろした!

葉辰の目が冷たく光り、斬龍剣が空気を切り裂きながら迎え撃った!

「バン!」

刀と剣が激しくぶつかり合った!

衝撃波が天を震わせた!

「カチン!」という音とともに、中山服の老人の手にあった短刀が真っ二つに折れた!

彼は葉辰の手にある剣を食い入るように見つめた!

なんと霊剣だった!

くそっ!