「ふん」と中山服の老人が冷たく鼻を鳴らした。「まさか俺を引き止めようってのか?」
葉辰の表情は冷酷だった。「勘違いするな。お前を引き止めるつもりじゃない。殺すつもりだ」
その言葉が落ちると、中山服の老人の顔色が一変した!
葉辰はすでに一撃を繰り出していた。老人は手首を素早く振り、手に短刀を出現させ、胸の前に構えた。
「バン!」
葉辰の拳が短刀に当たり、鈍い音が響いた!
強烈な勁気の波が押し寄せ、葉辰と中山服の老人はともに一歩後退した。
「俺を殺そうだと? 夢見るな!」
老人は体勢を立て直し、短刀を回転させ、猛烈な風を巻き起こしながら、葉辰の首めがけて切りつけた!
彼は一瞬たりとも躊躇わなかった!
そうでなければ隙を見せることになり、自分が危険に晒されることになるからだ。
葉辰の目が真剣になった。丹田の真気はほとんど残っていない!彼は速戦即決しなければならない!
次の瞬間、彼の手には斬龍剣が突如として現れた!
この光景に、老人は一瞬驚いた。
こんな長剣を、この小僧はどこに隠していたんだ?
まるで空中から出現させたようだ!
老人は何かを思い出したようで、驚いて叫んだ。「収納アイテムだと!? お前、収納アイテムを持っているのか!」
彼の心に激しい波が押し寄せた!
同時に、殺意が露わになった!
もし彼が葉辰の持ち物を手に入れれば、間違いなく華夏のトップクラスの強者になれる!
こんな小僧には相応しくない!
今や老人は威厳に満ち、殺気を放っていた。
短刀の通った跡には、すべてが切り裂かれていた。
地面全体が荒れ果てた様相を呈していた。
「小僧、死ね。お前の持ち物は全て俺のものだ!ハハハ!」
老人は一撃に全身の勁気を集中させ、狂ったように切り下ろした!
葉辰の目が冷たく光り、斬龍剣が空気を切り裂きながら迎え撃った!
「バン!」
刀と剣が激しくぶつかり合った!
衝撃波が天を震わせた!
「カチン!」という音とともに、中山服の老人の手にあった短刀が真っ二つに折れた!
彼は葉辰の手にある剣を食い入るように見つめた!
なんと霊剣だった!
くそっ!