第282章 異変！（1連続更新！）

葉辰は公園のベンチでさらにタバコを数本吸い、考えをまとめてから携帯を取り出して葉凌天に電話をかけた。

　　「幽霊刑務所についてどれくらい知っている？」

　　電話の向こうの葉凌天は困惑した表情で首を振った。「殿様、そんな名前は聞いたことがありません。」

　　「これからは京城の調査をする時に、ついでに幽霊刑務所のことも調べておいてくれ。」

　　「はい、殿様！」

　　その後、葉辰は雷樹偉にも電話をかけた。龍魂の情報システムはもっと整っているはずだが、得られた答えは同じだった。

　　まるでこの世界に幽霊刑務所なんて存在しないかのようだった。

　　電話を切ると、葉辰は深い思考に陥った。「龍魂も知らない存在か、この世界に本当に幽霊刑務所なんてものがあるのだろうか？」

　　江劍鋒は彼に多少の敵意を持っているが、自分を欺くことはないはずだ。

　　それ以上考えるのをやめ、葉辰はすぐに立ち上がって公園を出ようとした。

　　彼が顔を上げると、空高くにある血龍の幻影と数秒間見つめ合った。血龍の幻影が天から急降下してきた！

　　轟々たる風と龍吟が鳴り響いた！

　　「ドン！」

　　最後には彼の体内に直接突っ込んできた。

　　この血龍の幻影は彼が最近発見したもので、自分にしか見えないと思っていたが、今回の出来事を見ると江劍鋒のようなレベルの強者にも感知できるようだ。

　　この血龍の幻影がどのように形成されたのかはわからないが、自分にとって悪いものではないはずだ。

　　血龍の幻影が彼の体内に突入すると、輪廻墓地が震動した！

　　三番目の墓碑がさらに少し裂け、一つの幻影がゆっくりと現れ始めた。

　　形が固まっていく。

　　黒衣をまとった老人で、老人の眼は冷たい光を放ち、人の心を震わせた。

　　黒衣の老人は背後にある百基近くの墓碑を一瞥し、目は極めて重々しく複雑だった。「我々が運命を一人の若造に託すのは、本当に価値があるのだろうか？」

　　言葉が落ちると、輪廻墓地に突然風が吹き始めた。

　　風が到達したところで、黒衣の老人の姿は完全に消散した。

　　輪廻墓地はまた静寂を取り戻した。