第281章 幽霊!(第7更)

江劍鋒の目には、葉辰は不確実性に満ちているものの、結局は蟻のような存在だった。

  そのような蟻は、彼が軽々と踏みつぶすか殺すことができる。

  しかし、彼はそうしなかった。

  彼が初めて葉辰が袁景福を斬殺したことを知ったとき、葉辰をおもちゃのように扱った。

  このおもちゃがいつまで持ちこたえられるか見てみたかった!

  彼はかつて部下と賭けをし、葉辰が3日ももたないと賭けた。

  しかし、この小僧が思いもよらず彼の面目を潰した!

  何度も何度も!

  ほんの一瞬の驚きに過ぎなかった。

  しかし今、その頭上の血龍の虛影は、まるで蒼生を見下すかのようだった!

  まるで天下を圧倒するかのように!

  この異象が生み出す衝撃を、何人が理解でき、何人が感じ取れるだろうか!

  ある瞬間、彼は葉辰の脅しの言葉が本当に実現するかもしれないと感じた!

  彼は宗師ランキング第9位の存在なのだ。彼に恐怖を感じさせる者が何人いるだろうか?

  いるにはいるが、絶対に目の前のこの孽子ではないはずだ!

  しかし、目の前のこの小僧は本当に孽子なのだろうか?

  華夏武道局には一つの伝説があり、今日まで彼はそれを一笑に付していた。

  「血龍蒼穹に奔り、殺戮塵世を斬る!」

  この言葉は、まさにこの状況を言い表している!

  彼はこのような異象など存在しないと思っていたが、この瞬間本当に現れた!

  彼は若者の体内から血龍の虛影が飛び出すのを目の当たりにした!

  さらに耳元には微かな龍吟が聞こえてきた!

  もしかしてこの孽子こそが、あの殺戮で塵世を斬る存在なのか!

  そんなはずがない!

  この子は凡人の根ではないのか?修行の天賦の才がないのではなかったのか?

  今この状況は一体どういうことなのか!

  もしかして当初の検査が間違っていたのか!

  無数の疑問が江劍鋒の脳裏を駆け巡り、彼の瞳は極めて複雑な表情を浮かべていた。

  そのとき、葉辰が再び口を開いた。「江劍鋒、俺は知りたい。あの年、一体何が起こったのか!教えろ!」