第300章 幽霊刑務所の背後(6連続更新!推薦チケット募集!)

五分後。

  二人はある丹室に到着した。

  丹室は広々としており、中央に一つの丹鼎があった。丹鼎の品級は低くなく、周りには薬材が置かれていた。

  「葉さま、これでよろしいでしょうか?」項承東が尋ねた。

  葉辰はうなずき、次の瞬間、直接手を出し、全身の真気を凝集させ、一掌を丹鼎の上に打ち下ろした!

  「火来たれ!」

  一声叫ぶと、部屋全体の温度が急激に上昇した!

  丹鼎の下からなんと眩い炎が生じた!

  うねる烈火は人々の心を震わせた。

  この光景を目にして、藥盟の理事長である項承東は本当に平静を保てなくなった。彼の呼吸は急促し、顔色は紅潮した!もはや宗師の気質など微塵もない!

  彼の体はますます震え、興奮が極限に達した!

  「氣凝丹火!まさか私がまた氣凝丹火を見ることができるとは!」

  これこそ上古煉丹術ではないか!

  この葉さまはなんと上古煉丹術を知っているのだ!

  項承東の驚きの声は少し甲高くなり、非常に失態を晒していた!

  「黙れ!」

  葉辰が叱りつけた。

  項承東はこの言葉を聞くと、顔色が蒼白になり、急いで口を閉じた!

  まるで間違いを犯した子供のようだった。

  もし他人がこの光景を見たら、きっと驚いて顎が外れるだろう。

  これほどの年の差で、誰が項承東に口を閉じさせることができるだろうか?

  唯一葉辰だけだ!

  火炎が揺らめき、丹鼎が真っ赤になると、葉辰はまた一掌を丹鼎の上に打ち下ろした!

  丹鼎が開き、葉辰は五本の指でつかむようにすると、まるで手の中に力が宿っているかのように、テーブルの上の薬材をすべて丹鼎の中に流し込んだ!

  葉辰は真気を凝集させ、丹鼎全体を包み込んだ!

  丸五分間!

  濃厚な薬の香りが漂ってきた!

  「チン!」

  澄んだ音が鳴り、丹が完成した!

  「できた、自分で見てみろ」

  葉辰の冷ややかな声が落ちた。

  「ゴクリ」

  項承東はつばを飲み込み、両足に鉛を注いだかのように、丹鼎の前まで歩み寄った。

  そして、中の丹藥が彼の手のひらに現れた。

  十個の丹藥が完全で、一つも棄丹はなかった!