第301章 反噬!(7回目!)

広い場所に来ると、蒼穹から落ちてくる一筋一筋の雷電を食い入るように見つめていた。

彼らの瞳は恐怖に満ちていた!

このような驚くべき光景を、彼らは見たことがなかったのだ!

さらに、気配が極めて恐ろしい強者たちが数人、雷電を見つめ、息を殺していた。

恐怖が彼らの心に広がっていった。

彼らにはよくわかっていた。このような異象を引き起こせるのは、必ず絶世の強者に違いないと!

彼らの実力をはるかに超える強者だと!

まさか江南省にまた強者が現れたのか?

休憩所にいた華夏武道局の数人は、眉をひそめた。

広場で葉辰を非難したあの老人が、携帯を取り出してこの光景を撮影しようとした瞬間。

突然、彼の携帯は制御不能となり、シャッターを押した瞬間、極めて強い灼熱感がすべてを貫いた。

「バン!」

次の瞬間、携帯は爆発した!

携帯の部品が彼の両目に飛び込んだ!

「あぁっ!」

悲鳴が藥王谷全体に響き渡った。

強者の異象を、この世の蟻ごときが覗き見れると思ったか?

……

同時刻、藥王谷の奥深くにある一軒の藁葺き小屋。

仙風道骨の老人が足を組んで座っていた。この人物こそが華夏藥同盟最強の煉丹師!

煉丹の技術が極めて高いだけでなく、武道の実力も華夏宗師ランキングのトップ10に入るほどだ!

もちろん、華夏宗師ランキングに彼の名前はない。彼はそのような虛名など気にしていなかった。

ひたすら修行に励んでいた。

この時、彼は目を開き、濁った瞳から一筋の光が閃いた。

その光の後には驚愕の色が!

「藥王谷にどうしてこのような強者が?江南省が變天したのか?それとも華夏が變天したのか?」

丹房の中。

項承東は異変に気付き、目を開くと、完全に呆然となった!

全身を雷電に包まれた葉辰を見て、「ドサッ!」と音を立てて、その場に跪いた!

華夏藥同盟理事長だろうが、宗師だろうが、もはやどうでもよかった!

この瞬間、彼はただ生きることだけを願った!

彼は世間を知っているつもりだったが、この瞬間、すべての経験が泡沫のように思えた!

彼は目の前の青年が、まさに神尊だと感じた!

一念で彼を灰燼に帰すことができる神尊だと!

葉辰は項承東が跪くのを見て眉をひそめ、足を地面に踏み出すと、気流が渦巻き、項承東の体が宙に浮いた!