山羊ひげのおじいさんの事件により、間もなく葉天正と江姵蓉は監禁場所に戻された。
それは十平方メートルほどの部屋だった。
粗末で暗い。
周囲からは嘲笑の声と、檻を叩く拳の音が絶え間なく響いていた。
禁制の力が波のように広がっていた。
「おや、二人のクズが戻ってきたのか。何も起こらなかったのか?」
「クズども、こっちに来て死ね!」
葉天正は話している連中を一瞥し、江姵蓉に言った。「さっきの者が辰兒はまだ生きていると言っていた...」
江姵蓉は頷いた。「なぜかわからないけど、これほど長い間、私はずっとある種の繋がりが切れていないと感じていたの。私は母親だから、よくわかるの。それは血肉の繋がり。私は本当に辰兒が死んでいないと感じているわ。」
葉天正は深い思考に沈み、しばらくして顔を上げて言った。「辰兒が死んでいないとしても、あれほどの高さから落ちれば怪我をしているはず。どうなっているか...」
彼はベッドに座り、少し苦労しながら、ズボンの裾をまくり上げた。なんと機械の義足が現れた!
葉天正は片足を失っていたのだ!
彼は片手で傷ついた太もも部分を回し、義足を外した。
「今の私は廃人同然だ。実はここで暮らすのも悪くない。ただ辰兒があまり多くの事に巻き込まれないことを願うばかりだ...」
「佩蓉、かつて私は君を晴れやかに江家に連れ帰ると約束した。今となってはその願いは一生叶わないだろう。」
江姵蓉は激しく首を振り、涙目で言った。「天正、江家なんてどうでもいいわ。これほど長い間、一つだけ変わらないことに気付いたの。それはあなたがいる場所こそが家だということ。」
「それに私たちには辰兒がいるわ。なぜかわからないけど、辰兒が幽霊刑務所に私たちを探しに来る気がするの。その感覚がますます強くなってきているわ。」
葉天正は一瞬固まり、ポケットから一枚の写真を取り出し、長い間思考に沈んだ。
写真には、二人の間に一人の少年が立っていた。
少年はまだ幼さが残っていたが、その瞳には彼の年齢にそぐわないものが光っていた。
そしてこの時、幽霊刑務所の石室の中。
山羊ひげのおじいさんの体から雷電が完全に消え、その傍らには五人の仙風道骨の強者が治療を施していた。
彼は目を開け、周りの数人を見て、手を合わせて言った。「ご救助いただき、ありがとうございます。」