第318章 漁夫の利!(4連投)

その瞬間、千珏山全体が静まり返った。

寒風が吹き荒れ、この方圓千メートルの地が墓場のようになった。

この静けさは、人々を窒息させるほどだった!

一陣の冷風が吹き抜けるまで、皆はぎくりとして我に返った。

「ざわ...」

次の瞬間、場は沸き立った。

李家の者が死んだ。何の前触れもなく、ただ死んだのだ。

たった二手!

葉辰はわずか二手で、徽安省のトップクラスの強者二人を斬り殺したのだ!

これは何て奇怪なことだ。

さっきまで死に体だったはずなのに、一瞬で形勢を逆転させるとは?

「李家の者は本当に死んだのか?この二人とは切磋琢磨したことがあるが、徽安省のトップクラスではないにしても、こんなに簡単に殺されるはずがないのだが...」

「私の目の錯覚だろうか、この死体は...」

「李家の二人が弱すぎたのか、それともあの若者が強すぎたのか?」