第316章 相応しくない!(2更!)

その瞬間、彼は相手の力が急激に上昇したことに気づいた!

問題は、あの血龍の幻影は一体どういうことなのか?

この孽子は凡人の根ではなかったのか!江城で有名な無能ではなかったのか!

古武道の道を歩み始めたとしても、こんなに恐ろしいはずがない!

すぐに、葉辰は彼の前に現れ、極めて冷たい長劍を江別望の首に突きつけた。

江別望は極めて冷たい眼差しを見て、心が震え恐怖を感じた!

「お前...お前は一体誰だ?」

江別望は低い声で言った。同時に、その長劍が既に彼の首を少しずつ切り裂いているのを感じた。もしさらに深く入れば、必ず大動脈が切れ、出血死して、もう取り返しがつかない!

重要なのは葉辰の背後にいるその血龍が彼をじっと見つめていることだった!

これに江別望の心は密かに震えた。まるで、この威圧の前では、自分は塵のような存在だった!両者の差は明らかだった。

冷や汗が一瞬で江別望の背中を濡らした。

江別望は江家の秘術を使ってここから離れようとしたが、それは全く不可能だと分かった。ある力が彼を包み込んでいた!

「葉辰、我々は共に江家の人間だ、私を殺すことはできない...」

江別望はそう言うしかなかったが、葉辰の手の剣は少しも反応を示さず、一歩一歩と彼の命を蝕んでいった。

「間違っているな、私は江家の人間ではない。過去もそうではなかったし、今もそうではない。そして未来もそうはならない。」

「本来なら私はお前を殺すつもりはなかった。だが、お前があの時の事を口にした以上、お前を生かしておくわけにはいかない。」

葉辰の冷たい声が落ちた、感情の欠片もない。

次の瞬間、寒光が閃いた。

鮮血が飛び散り、江別望の頭は一刀のもとに切り落とされた!無頭の屍となった。

葉辰は江別望から江家のことについて何か聞き出そうと思っていたが、すでに数道の気配がこちらに向かってくるのを感じていた。もし今すぐ行動を起こさなければ、間に合わなくなるかもしれない。

もはや躊躇う時間はない、葉辰は両足に真気を集中させ、直接陣眼の中心にある域外霊石に向かって行った!

五本の指を広げ、直接域外霊石を手の中に握り込んだ。極めて強い灼熱感が葉辰の手のひらに焦げた匂いを生じさせた。

この時の彼は、まるで霊気が溢れ出る溶岩を握っているかのようだった!

「そのものを置け!」