第370章 全てを引き裂く（2番目の更新！）

言葉が落ちると、十数道の人影が飛び出し、その速度は極めて速く、手には次々と冷たい光が現れた。

葉辰に向かって包囲していった。

葉辰はそのまま立っており、手を上げる動作すらしなかった。

全員が近づこうとした瞬間！葉辰が動いた！

一歩踏み出し、怒号と共に、一撃を直接放った！

丹田の真気が拳に集中し、鈍い轟音が炸裂した。

この一撃は単純ではあったが！

放たれた威力は、恐ろしいほどだった

その十数人の手にある長劍が突然歪み始めた！

バラバラと地面に落ちた。

先頭にいた数人は異変を感じ、急いで後退しようとしたが、もう遅かった。

「ドドドド！」

葉辰はさらに一撃を放った！

その十数人の体が全て吹き飛ばされた！

拳の影に当たった者は、血を吐くか、体が爆裂するかのどちらかだった！

この光景に、遠くにいた白瑤と項承東は、目を見開いて呆然とした。

これは、一体どうやってできたのか？

血肉の体の一撃で剣の影を砕くことができるとは？

しかも十数本もの剣の影だ！

項承東は葉辰が強いことは知っていたが、ただ葉辰が天雷を引き寄せて自分の体の幽霊刑務所の術法を破るのを見ただけで、葉辰が実際に戦うところは見たことがなかった。

しかし今のこの一撃は、彼を完全に震撼させた。

「はっ——」

これは異常すぎるだろう。

中華武道界にいつこんな人物が現れたんだ！

項承東は断言した、このような実力なら、おそらくそう遠くない将来、葉辰の名は中華武道界に轟くだろうと！

さらには華夏宗師ランキングのトップ10に入る可能性もある！

華夏のトップクラスの強者の一人となるだろう！

項承東が驚いているように、白瑤も驚いていた。

彼女の口にくわえていた女性用タバコも地面に落ち、衝撃で目を大きく見開いていた。

しかしこの驚きはすぐに消え、代わりに彼女の口角に意味深な笑みが浮かんだ。

「パチパチパチ！」

白瑤は拍手し始めた。

彼女は地面の死体と血を冷たく見つめ、淡々と言った：「認めざるを得ないね、あなたの武道の実力は強い。でもこの世界では武道の実力が絶対的なものじゃないわ。」

葉辰は相手と無駄話をする気はなく、冷たく言った：「最後のチャンスを与えよう。今すぐ幽霊刑務所を開放しろ。さもなければ、お前の体で幽霊刑務所の門を叩き壊してやる。」