第383章 不甘!(9/10)

衝撃波の後、砂煙が立ち上がった。

砂煙が晴れた後。

葉辰と謎の老人は互いに離れた。

比較すると、謎の老人の方が酷く、口の端から血が滲んでいた。

「お前もまた崑崙虛から...」

謎の老人が口を開こうとした時、葉辰は既に彼の目の前に現れていた。

「パン!」

強烈な真気を帯びた平手打ちが繰り出された!

この一撃は、極めて強力だった。

謎の老人は避けようとしても避けられず、反射的に手で防ごうとした!

「ドン!」

彼の強固な腕は弾き飛ばされ、その平手打ちは確実に老人の顔に命中した。

赤い痕がそのまま浮かび上がった!

恐ろしいほどの威力だった。

老人は数歩後退し、完全に呆然としていた。

誰が華夏でこれほど惨めな目に遭わされるとは思っただろうか?

しかも攻撃を仕掛けたのは若者だった!

葉辰はこの光景を見て、無念そうに首を振り、独り言を言った:「もしこの体が先ほど重傷を負っておらず、真気も十分にあれば、この一撃で老いぼれの頭は血霧と化していただろう。」