第416章 プライドを砕く！（6/10）

その一撃が葉辰の身に落ちようとした時、葉辰は依然として足を組んで座り、右手で百里雄の眉間を強く押さえていた。

しかし、もう一方の手を伸ばし、殺気と真気を爆発させ、二筋の光が手のひらを取り巻き、五本の指を広げ、その剣を掴んだ！

呂震は顔色を変えた。自分の優勢と力が、この瞬間にすべて消え去ったのを感じた！

近くの葉辰は、まるで湖のように、すべてを吸収していた！

「お前にはまだ資格がない。お前を殺すのは、ただの一瞬の出来事だ」

葉辰の冷淡な声が響いた！

次の瞬間、カチッという音が聞こえ、葉辰が五本の指を握りしめると、長劍が爆発し、無数の欠片となった！

その中の一片が葉辰の手のひらにしっかりと握られていた！

欠片が放たれた！鋭い寒光があまりにも速かった！

反応する暇さえなかった！

呂震は逃げようとしたが、無形の威圧が彼を束縛していた！

「ブスッ！」

欠片が呂震の体を貫き、轟音が突然炸裂した。

震は地面に叩きつけられた。

「どうしてこんなことが！」

呂震は体が震えを抑えられず、口角から大量の血を吐き出し、目を見開いた。

相手は足を組んで座ったまま、ただ手を伸ばすだけで彼を斬殺できる、これは何という妖物なのか？

これは呂震には受け入れがたく、信じがたいことだった！

何か言おうとしたが、力が全くなく、目が暗くなり、意識が朦朧とした。

この光景に、遠くにいた鄭仁決は顔色を変えた！

誰がこのような状態の葉辰が、何の苦もなく人を殺せるとは思っただろうか？

しかも、それは彼、鄭仁決の側近の強者だったのだ。

そのとき、斷魂門の一人の背中の曲がった老人が口を開いた。「この者は修行者で、おそらく離合境の修行レベルだ。こんな若さで離合境とは、殺さなければ、取り返しのつかない結果になるぞ。鄭師匠、まさか殺せないというわけではあるまいな」

鄭仁決は顔を青くし、冷笑して、後ろの十数人に言った。「すぐに手を下せ、この者を生かしておくな！」

「はっ！」

十数の人影が葉辰に向かって飛びかかり、無数の寒光が閃き、葉辰に触れようとした時、葉辰は怒鳴った。「剣よ、来い！」

斬龍剣が直接彼の手のひらに飛んできて、五本の指でしっかりと握った！

彼は強引に真気を運転し、その一部を斬龍剣に注ぎ込み、横に薙ぎ払った！

恐ろしい剣意の下、十数本の武器が一斉に折れた！