第442章 お前は私を手中に収めたと思ったか(7/10)

江おじいさんは当然、葉辰に注目していた。

一撃で葉辰が優勢に立ったものの、彼の表情には少しの驚きもなかった。

天を焼く掌は以前、葉辰が使うのを見たことがあり、素晴らしい武技だった。

華夏全土を見渡しても、比肩する存在は見当たらないほどだ。

彼は分かっていた。林絕龍が弱くなるどころか、華夏の古武術家や修行者の誰もが恐れるものだと。

しかし武道臺での戦いでは、一掌の力だけでは到底足りない。

これから林絕龍は本気を出すだろう。そうなれば葉辰は死路に追い込まれる。

武道臺の上で。

林絕龍の目から驚きが消え、代わりに凶悪な笑みが浮かんだ。「葉辰、どうやら私は君を見くびっていたようだ。あの方の言う通り、君の秘密こそが本当の価値なのだな。」

「この五年間、君はいったいどこにいたのか、その実力と武技はどこで身につけたのか、とても興味深い。」

「崑崙山か?それとも崑崙虛か?秘境か?誰かが崑崙虛で君の名前を調べたが、どの武道宗門にも君の名前はなかった。正直に言うと、君は本当に興味深い存在だ。」

葉辰は崑崙虛という言葉を聞いて瞳を縮めた。林家と血盟が崑崙虛まで自分の情報を探りに行っていたとは、まったく予想していなかった。

今になって思えば、自分を受け入れなかった宗門に感謝すべきだった。

自分の存在が追跡不可能になったのだから!

葉辰が答える気配を見せないのを見て、林絕龍は冷笑した。「話したくないようだな。ならば、お前を打ち砕いて、その口から秘密を吐かせてやる!」

「お前の命はここまでだ。もう機会は与えない!」

林絕龍の目に殺意が満ちあふれた!

もし葉辰がこれほどの実力を持っていると知っていれば、林絕龍は決して機会を与えなかっただろう!

林絕龍の言葉を聞いて、葉辰の瞳から冷たい殺気が放たれた。「残念だが、もうお前に機会はない。」

「ふん、死ね!」

林絕龍は五指を握り締め、手の中に長劍が現れた!

長劍を取り出すと、林絕龍の気勢はさらに高まった!

血盟の師匠が彼に最も教えたのは、劍技だった!

この五年間で葉辰がどんな機縁を得たかなど、林絕龍には関係なかった。

絶対的な実力の前では、すべては泡沫にすぎない!

彼は葉辰を完全に叩きつぶそうとしていた!

無限の恐怖を味わわせてやる!

「死ね!」