葉辰の丹田に残っていた真気が次々と消散していく。
相手の実力の深さを明確に感じ取ることができた!
この血盟の老人は少なくとも離合境八層以上!真元境にも達している可能性がある!
葉辰は少しも油断できなかった!
「ドン!」
また一撃が放たれ、葉辰は腕の痺れを鮮明に感じ、斬龍剣はまたも手から離れそうになった。
「私の手の内でこれほどの攻撃を防ぎきるとは、お前を見くびっていたようだな!最後のチャンスをやろう、あれらの物を渡す気はあるのか!」
一声の咆哮とともに、血盟の老人は何も顧みず、葉辰に向かって殺到した。
今度は、彼の手にある扇子の力を抑え、斬龍剣と衝突した!
斬龍剣は直ちに弾き飛ばされた!
葉辰の体も数歩後退した!
もし葉辰が絶頂期であれば戦える可能性もあったが、先ほどの武道臺での破天剣意によって、彼はほぼ極限まで衰弱していた!
葉辰はもう輪廻墓地の力を借りることができなかった!
扇子を握る血盟の老人はこの光景を見て、冷笑した:「小僧、今は随分と傲慢だな!私の目には、お前は蟻と変わらん!」
葉辰を無視し、その血盟の老人は陸凌峰を追いかけた!
しかし彼が数歩も進まないうちに、周囲の状態と霊気が完全に変化したことに気付いた。
背後の青年の様子が少し異常だった。
彼は急いで葉辰の方を振り向いたが、相手が素早く印を結んでいるのを発見した!
次の瞬間、一枚の輝かしい霊符が形成された!
血盟の老人は凍りついた!
霊符の道!この小僧が霊符の道を習得していたとは、しかも彼が繰り出した本命霊符は見たことのないものだった!
まずい!
血盟の老人は反射的に葉辰に向かって突進した、止めなければ!
しかし、もう遅かった!
葉辰の瞳が赤く染まり、殺気が突然爆発し、血龍がその本命霊符に向かって突進していった!
体育館全体が震えたかのようだった!
「言っただろう、私の仲間に手を出す資格はないと!手を出すなら、たとえ私が傷つこうとも、お前に代価を払わせる!」
言葉が落ちると同時に、葉辰の手から一滴の精血が放たれた!
精血、本命霊符、血龍の幻影、三つの力が突然結合した。
葉辰の修行レベルと気勢はさらに上昇していった。
彼は霊符の道を借りて、たとえ大きな代価を払おうとも、あの老人を倒すつもりだった!