江劍鋒は江おじいさんの側に来て、厳しい眼差しで、遠慮なく直接言った:「お父さん、今こそ葉辰が助けを必要としている時です。私たちが手を差し伸べなければ、本当に手遅れになってしまいます!」
江おじいさんは目を細め、確かに手を貸すつもりだったが、もし本当に葉辰を助ければ、間違いなく血盟の怒りを買うことになる!
利益を総合的に考えると、江家にとっては不利なことばかりだ!
江劍鋒はおじいさんがまだ決めかねているのを見て、もう躊躇わず、葉辰の方向へ飛んでいった!
彼は葉辰を助けようと決意した!
その時、二人の痩せこけた老人が一歩で武道臺に跳び上がった!
「皆、止まれ!」
その声は轟く雷のように四方八方に響き渡った!
目に見えない威圧が全てを束縛した!
この瞬間、全員が手を止め、武道臺の二人の痩せた老人に視線を向けた!
彼らが老人の腰の玉の護符を見た時、顔色が変わった。なぜならこの二人の老人は守護者だったからだ!
武道臺のルールを守り、さらには武道界を守る者!
誰も疑問を投げかけることはできない!
守護者の命令に従わないのは、まさに死を求めるようなものだ!
全員が止まった瞬間、一つの黒影が急速に閃いた!
「剣よ、来たれ!」
一声の怒号と共に、斬龍剣が葉辰の手に握られ、そして血盟の老人に向かって切り付けられた!
この一撃、血龍が渦巻き、殺気が放たれ、枯れ木を折るような力が狂風暴雨となった!
彼の秘法はもうすぐ終わる。五分経てば、相手を殺すのは困難になる!
葉辰は当然諦めるつもりはなかった。守護者のことは?
ふん!
血盟の老人は顔色を変え、葉辰が守護者の面子さえ無視するとは思いもよらず、慌てて扇子を取り出した!
二つの力が突然衝突した!
体育館全体が揺れたかのようだった!
血盟の老人の手にある扇子は直ちに粉々になった!
続いて、葉辰の姿は素早く後退し、体が揺らいだ。
一方、血盟の老人は腕に強い痺れを感じ、思わず冷気を吸い込んだ。
ドン!
気波が爆発し、血盟の老人は十メートル以上吹き飛ばされ、地面に激しく叩きつけられた。
彼の悲鳴はほとんど聞こえないほどだった。
まさか自分がこの小僧に傷つけられるとは?
重要なのは、この小僧は死を恐れないのか?
秘術で自分を強化し、たとえ大きな代償を払っても、彼を殺そうとする!