全員が武道臺の上から見下ろす二人の守護者を見つめた。二人の表情は厳しく、凍てつくほど冷たかった!
無形の怒りと威圧が葉辰に向かって放たれた!
足元の武道臺が砕け散り、さらに僅かに沈み込んでいた!
守護者の怒り、誰が耐えられようか!
雷樹偉はすでに到着していたが、この瞬間、守護者の前では手出しができなかった。
彼は葉辰の性格を知っていた。頑固で傲慢だが、今や大変な禍を招いてしまったのだ!
雷樹偉は全てを顧みず、急いで拱手し大声で言った:「先輩、葉さまはあの方が非常に重要視している人物です。どうか手加減を、あの方の面子にかけて!」
「葉さまはまだ若く、分別がございません。必ず連れ帰って厳しく教育いたします。」
彼にはそう言うしかなかったのだ!
この言葉を聞いて、唐装の守護者は内心の激怒を抑え、口を開いた:「生きたいのなら、チャンスをやろう。お前の持っている全てを差し出し、そして自ら修行レベルを廃せ!」
葉辰はこれを聞いて嘲笑い、彼の手には布で包まれた剣が現れた。
これは陳天黎が去る前に、彼に渡したものだった。
当時陳天黎は言い含めた、「この劍を持っていけ、幽陽劍という。これは一見剣のようだが、実際は一つの劍訣だ。必要な時、お前の精血でこの劍訣を起動させれば、敵なしだ。」
陳天黎が華夏の下では敵なしと言うのなら、それは本当に敵なしなのだ!
葉辰は幽陽劍を持ち続け、一度も使用しなかった。それは暗躍する数人の強者に備えてのことだった。
使いたくはなかったが、仕方がない。
この偽善者たちが、完全に葉辰の怒りを買ったのだ。
彼の武技を要求する?
彼の実力を廃させる?
夢にも思うな!
その唐装の守護者は淡々と言った:「十秒間の考慮時間をやろう。十...」
彼がカウントダウンを始めようとした時、葉辰は口を開いた:「必要ない、拒否する。」
唐装の守護者は、表情が凍りつき、すぐさま怒りに満ちた顔になった!
「拒否するというなら、それを尊重してやろう!今のお前は全身力尽き、極度に衰弱している。どうやって抵抗できるというのだ。」
次の瞬間、幾筋もの狂風が現れた。
無形の威圧が四方八方に広がっていった。
この時の唐装の守護者はまるで天神のようだった。
誰も立ち向かえず、万人が拝伏するかのように。