第450章 この一歩、遅すぎたか？（5更！）

埃が立ち込めていたため、誰も台上で何が起きているのか分からなかった。

人々は、その分を弁えない葉辰が奇妙な剣を取り出したことしか知らなかった！

問題は、その奇妙な剣がもたらした異象があまりにも恐ろしかったことだ！

まさか法器なのか！

全員が埃の立ち込める場所を凝視していた。

徐々に埃が散っていった。

「誰が勝つのか？」場内の全員がこの瞬間、疑問を抱いた！

先ほどまで葉辰は皆に多くの衝撃を与えていたため、今や彼らは軽々しく判断を下すことができず、ただ台上の二人を凝視するしかなかった。

「守護者に何かあったんじゃないか？煙が立ち上った瞬間、相手の苦痛の声が聞こえたような気がしたんだが……」

「馬鹿を言うな、守護者に何かあるわけがない。その葉辰はとっくに血霧と化しているはずだ」

しばらくして、埃が消え、すべてが静かに、むしろ鮮明になった。

誰もが見込みがないと思っていた傲慢な青年が、今や天地の間に傲然と立っていた。

かなり衰弱していたが、その冷たい眼差しは人々に恐れを感じさせた。

「まだ生きているのか？ありえない！」

「このやつ、命が強すぎるだろう？」

群衆が議論している最中、突然、誰かが何かを発見し、瞳孔が急激に縮み、ある方向を必死に指さした！

叫びたくても声が出なかった！

「死んだ、守護者が死んだ！」

群衆は驚愕し、無数の視線がある方向に向けられた！

唐装の遺体が、一振りの剣に貫かれ、数十メートルの高さの壁に釘付けにされていた！

周囲は崩壊し、壁は血に染まっていた！

まるで天神による凡人への審判のようだった！

しかもこのやり方があまりにも世を驚かすものだった！

この光景に、全員が思わず息を呑み、顔には信じられない表情を浮かべていた！

場内は静まり返り、極めて静かになった。

一撃で、あの若者は守護者を斬り殺したのだ！

これは一体どんな狂人なんだ！

しかも守護者がいつからこんなに弱くなったんだ！

「はっ」

場内に傲然と立つ青年を振り返り、人々は思わず冷気を吸い込んだ。

「ごくり」と苦しそうに唾を飲み込み、体は震えていた。

江おじいさんは尻もちをつき、口の中で何かをつぶやいていた。

不安と動揺。

葉辰は激しく息を切らし、周囲の恐怖は彼とは無関係だった。今や全身が痛みを感じていた！