葉辰は足を止め、遠くにいる方振業を冷たく見つめながら言った。「これは本来、私とあなたの恨みだったはず。なぜ罪のない人まで巻き込むのだ」
彼は先ほど近くで方振業の言葉を聞いていた!
そして、この円卓会議の結末も知ったのだ!
高みにいる者たちが、ただの会議で他人の命を左右できるというのか?
この連中が本当に守護者なのか?
みんな自分の利益しか守っていやがらない!
葉辰は本当に怒り心頭に達した!今回は危険が迫っていることは分かっていたが、どうあってもこの戦いは避けられない!
彼の状態はすでに巔峰状態まで調整されていた!体内の血龍がまるで今にも体から飛び出しそうだった!
それだけではない、破天剣意の第三剣を、昨夜輪廻墓地で試してみたのだ。
本命霊符と血龍を同時に発動させ、大量の丹藥を服用すれば、第三剣を使いこなせる!
これが彼の最大の切り札ではない。彼の最大の切り札は輪廻墓地が絶え間なく震動していることを発見したことだ。萬道劍尊の陳天黎が彼に近づいてきているのを感じることができた!
彼には大能者がいないと?
萬道劍尊はすべてを粉砕できる!
方振業は葉辰を見て、心の中で喜んだ。
探し求めていたものが、こんなにも簡単に手に入るとは!
「小僧、まさかお前が本当に江道山に来るとは思わなかったぞ。よし!非常によい!これで私が直接お前を探しに行く手間が省けた!今日この場所がお前の墓場となるぞ!」
葉辰の瞳は冷たく光り、斬龍剣からはまだ血が滴り落ちていた。彼の周りの殺気はますます強くなり、さらに言った。「林絕龍たちはどこだ!それに、私の父はどこにいる?」
方振業は横目で後ろにいる他の守護者たちを見て、当然認めるわけにはいかなかった。
「何を言っているのか分からんな!」
葉辰はこういう答えが返ってくることは分かっていた。どうあっても、ある種の答えは拳で殴り出すしかない!
彼はもう無駄話をする気はなく、直接方振業に向かって突進した!
周囲に狂風が巻き起こり、殺意が天を覆った!
方振業に触れそうになった時、一つの影が葉辰の前に立ちはだかった。
それは包培民だった。
葉辰は当然包培民を知っていた。冷たい声で言った。「まさかあなたまで私を止めるつもりですか?」