この瞬間。
誰も魂を鎮める剣が止まるとは思わなかった!
この小僧をその場で斬り殺すべきではなかったのか!
方振業は眉をひそめた。彼は魂を鎮める剣で数え切れないほどの強者を殺してきた。ほとんど毎回、相手の体を切り裂き、血霧に変えていた!
何の抵抗もなかった!
そうでなければ、この剣が鎮山の宝として扱われることもなかっただろう!
しかし今、何が起きているのか?
この小僧に対して全く効果がないとは?
もしかして自分の真気と精血の導きが足りないのか?
方振業はもう躊躇わず、再び一滴の精血を絞り出し、魂を鎮める剣に射かけた!
「魂を鎮める剣よ、我が精血を導きとし、この者を誅殺せよ!」
冷たい怒号が天地に響き渡った!
魂を鎮める剣から「ウンウン」という音が伝わってきた!
血気が爆発した!