第495章 出現するべきではない(二更!)

「てめえは一体何なんだ、誰がお前に霊気を与え、誰がお前に資源を与えた!俺を受け入れないだけならまだしも、てめえは俺に手を出して傷つけるとは!」

方振業は本当に怒り狂った!

葉辰を殺せなかっただけでなく、自分の剣に裏切られるとは!これは一体どういうことだ!

突然、宙に浮かぶ魂を鎮める剣の周りから赤い光が放たれ、次の瞬間、殺気が爆発した!

劍鋒が回転し、方振業を直接指した!

方振業は驚愕した。

その実質的な殺気は、広大な海のように、方振業をその中に沈め、全身が硬直したかのようだった!

この魂を鎮める剣が...彼を殺そうとしている?

そんなはずがない!

死?

この瞬間、死の気配が彼を包み込み、方振業は氷の穴に落ちたような感覚に陥り、全身が冷え切って、耐え難い苦痛を感じた!

もし彼の体が普通の人より強くなければ、もし最も重要な瞬間に全身からエネルギーを放出して自分を守らなかったら、今の彼は死なないまでも、昏睡状態に陥っていただろう。

「シュッ!」という音とともに、魂を鎮める剣は直接飛び出し、方振業の急所を狙った!

くそっ!

霊剣が主を殺す!

これは武道界でも崑崙虛でも極めて稀な出来事だ!

それが実際に起こったのだ!

方振業は魂を鎮める剣の恐ろしさを知っていた。もはや躊躇わず、指で印を結び、一枚の玉札が彼の前に浮かび上がった!

玉札は瞬く間に大きくなり、まるで巨大な壁のように変化し、彼の前に立ちはだかった!

「カチッ!」

巨壁が砕け散った!

魂を鎮める剣はそれを直接貫通した!

次の瞬間、鮮血が広がった!

方振業は全力で回避しようとしたが、それでも腕を一本切断されてしまった!

「あぁっ!」

悲鳴が響き渡った!

誰もこんな展開を予想していなかった!

傲慢無比だった方振業が自分の剣に傷つけられるとは?

皆が反応する間もなく、魂を鎮める剣は向きを変え、葉辰に向かった!

しかし今回は、葉辰を斬るのではなく、静かに葉辰の前で横向きに浮かんでいた!

剣の柄がわずかに震えていた!

まるで何かの感情を表現しているかのようだった。

魂を鎮める剣は主を認めたのか!

この瞬間、残りの華夏の守護者たち、さらには孫淼や包培民の表情も変わった!

魂を鎮める剣は何年もの間、方振業と共にあり、方振業は自らの精血と無限の霊気を与えてきた!