第506章 崑崙虛葉家!

天は我が葉家を見捨てなかったのか?

葉辰の瞳には疑問が満ちていた。彼は目の前の老人の言葉に込められた興奮を明確に感じ取ることができた。

ただの虛影に過ぎないのに。

しかも相手は輪廻墓地のことまで知っている。

葉辰は数秒躊躇した後、やはり尋ねた。「あなたは私の祖父ですか?」

老いた虛影は自分の髭をなでながら、目に神秘的な光を宿して言った。「そうとも言えるな。」

そうとも言える?

葉辰はますます混乱した。

そんな関係性があるのだろうか?

老いた虛影は何も説明する様子はなく、むしろ尋ねてきた。「佩蓉と天正はどうしている?」

この言葉を聞いて、葉辰は長いため息をつき、最近起きたことを手短に説明した。

老いた虛影の眉はますます寄り、怒りさえ見えた!

「血盟め、よくもそんな横暴な真似を!我が葉家の者を連れ去るとは!死を求めているのか!」

「辰兒よ、これから崑崙虛に行くつもりか?」

葉辰はうなずいた。

崑崙虛には何があろうとも行かねばならない。

父の件がなくても、彼は行くつもりだった。

失ったものを、取り戻す時だ。

「よし!辰兒よ、お前が崑崙虛に行くのなら、話しておくべきことがある。」

突然、老いた虛影は何かに気づいたように、視線を陳天黎に向けた!

陳天黎を見た瞬間、その体は震え、つぶやいた。「伝説は本当だったのか!」

そして葉辰を見て、興奮した様子で言った。「あの白衣の者は輪廻墓地から来たのか?早く!早く教えてくれ!」

葉辰はうなずいた。

蒼龍の虛影は拳を握りしめ、目には血走りが見えた!

「辰兒よ、お前の心に多くの疑問があることは分かっている。お前が輪廻墓地を開けたことは、葉家の先祖が残したものが間違いではなかったことを証明している。この石は実は葉家の伝世の宝であり、かつては無数の者がこれを狙い、葉家はそのために崩壊寸前まで追い込まれた。」

「しかし、これほど長い年月が経っても、葉家の誰一人としてこれを開く資格を持つ者はいなかった!」

「なぜだか分かるか?」

葉辰は首を振った。そのような上古の事柄を、彼が知るはずがない。

老いた虛影が大きく手を振ると、元々砕けていた黒い石碑が再び凝集した!

ただし今回は石碑の上に壁画が現れた!

壁画は生き生きとしていた!ある意味では、李家の地下古城の壁画と全く同じ画風だった。