第518章 皆大歓喜?(一更)

任啓雲の実力は落劍宗で最強ではないにしても!

侮れないはずだ!

しかし、そのような強大な存在が、このように葉辰に徹底的に踏みにじられている!

すべてを目撃した落劍宗の長老たちは呆然とし、思わず一歩後退した!

彼らの目は葉辰の姿に釘付けになり、息をしようとしても、無形の力が彼らの喉を締め付けているように感じた!

狂人!

紛れもない狂人だ!

任啓雲は今、口から次々と大量の血を吐き出していた。

彼は自分の体がもはや自分のものではないように感じていた。

彼が何か言おうとした瞬間、一つの大きな手が襲いかかってきた!

風が唸り、「パン!」とまた一発、彼の顔に平手打ちが炸裂した!

彼はまた吹き飛ばされた!

全身が血まみれなだけでなく、顔全体が歪んでいた!

彼はそれどころではなく、懐から丹藥を取り出し、すぐに飲み込んだ!

丹藥が口に入ると、傷ついた体はようやく少し楽になった。

しかしその時、葉辰が再び任啓雲の前に現れた!

この瞬間、任啓雲の瞳には恐怖しかなかった!

彼は慌てていた、本当に慌てていた!

問題は彼には全く反撃する力がないことだ!

ここは華夏であり、崑崙虛ではない、なぜこのような強者が現れるのか?

葉辰はさらに手を出すことはせず、静かにポケットからタバコを取り出し、一本抜いて口にくわえた。

火花が点り。

煙が立ち込めた。

「あと四発の平手打ちだ、これからどうすべきか分かるだろう。」

葉辰の冷たい声が響き、何の温もりもなかった。

まるで天神の審判のようだった。

任啓雲の両目は血走り、彼は一言一句はっきりと言った:「葉辰、お前は自分が何をしているのか分かっているのか?」

「たとえお前の実力が天を覆うほどでも、一つの宗門の上に立つことはできない!」

「崑崙虛の落劍宗は身内に甘いことで有名だ、お前が私をこんなに傷つけたら、私は弟子の試験目標を達成できない、宗主が責めを問うてきたら、お前は責任を取れるのか?京城全体がお前のせいで謝罪することになるかもしれないぞ!」

葉辰にこう言い終えると、任啓雲は鋭い目で江問天を見た!

江問天は落劍宗の弟子として最も資格がある!