第570章 強者の目に留まる！（四更！）

自分の競売品なのに、宝物を出して霊石と交換できないのだろうか？

彼の輪廻墓地には、ちょうどあの黒爆の狂蟒のものがいくつかあった。

陳天黎の口から黒爆の狂蟒のどんなものでも価値があると聞いていた。

崑崙虛にとってさえ、それは同様だった。

太古の虛實丹はかなり貴重で、この丹藥を手に入れるには、いくらかの代価を払わなければならない。

二階、鑑寶室。

一人の老人が顔を上げて、目の前の葉辰と沈石溪を見て、淡々と言った。

沈石溪は当然、葉辰の目的を察し、軽く咳をして言った。「私はいくつかのものを持っていて、競売会に参加したいのですが。」

そう言って、彼は自分の身に付けているいくつかのものを取り出した。

霊石はなかったが、身にはいくつかの宝物があった。特別珍しいものではないが、競売会に参加する資格はあるはずだ。

沈石溪が取り出した三つのものを見て、老人は一瞥し、うなずいた。

大きな反応はなかった。

「まあまあだな。」

「劍石木、一つの內丹、それに炙炎の魂か。」

老人は一目でそれらの価値を見抜いた。

「これらのものは、専門の者に競売の最低価格を決めさせよう。この玉札をしっかり保管しておきなさい。競売会が終わった後、この札で取引することになる。」

「これでいいだろう。」

老人の言葉を聞いて、沈石溪は眉をひそめたが、すぐに承諾した。

易寶閣が価格を決めるとはいえ、この店はこれだけ長く続いているのだから、何か細工をするようなことはないだろう。

問題は老人の態度が彼を不快にさせたことだった。

老人は人に三つのものを預け、それから顔を上げて葉辰と沈石溪を見た。「もう何もないなら、お引き取り願おう。」

沈石溪が立ち去ろうとしたとき、葉辰の声が響いた。「私はまだ一つ持っているが、見てもらえないだろうか？」

老人は葉辰を一瞥したが、何の反応もなかった。「出してみなさい。」

次の瞬間、葉辰は直接輪廻墓地から黒爆の狂蟒の皮鎧を取り出した！

極めて強力な気配が一瞬にして溢れ出した！

部屋全体の温度が突然下がった！

「はっ……これは……」

元々冷静だった老人は、葉辰が取り出したものを見るや否や、立ち上がり、目を見開いた！