次々とオークションの品が台に上がり、会場の雰囲気は司会者の采配のもと、ますます高まっていった。
特にオークションが進むにつれ、展示される品物はますます貴重なものとなり、易寶廳内での争奪戦も一層白熱していった!
「劍石木は百八十枚の靈石で成立、おめでとうございます紀家の皆様」
司会者が告げた。
沈石溪の最初の品物は紀家に落札されたのだ。
沈石溪は喜色満面だった!
「見ましたか、葉さま!あの劍石木でさえ、このような価格で落札されました。これからの品物はきっともっと高値がつくでしょう!そうなれば、あなたが欲しい物も必ず手に入れられますよ!」
沈石溪は笑いながら言った。
葉辰は何も言わず、目を閉じて太古の虛實丹を待っていた。
石溪の残りの二つの品物も良い値段で落札された。
丸半時間待った後、突然、葉辰は何かを察知し、目を見開いた。
冷たい光のように射し出す眼差し!
太古の虛實丹が来たのだ!
司会者の手には白い小玉瓶が現れていた。「多くの方々が私の手にあるこの品を目当てに来られたと聞いております。余計な話は省き、次にオークションに掛けるのは私の手にあるこの太古の虛實丹です!」
ざわ……
言葉が終わる前に、群衆はすでに動揺し始めていた。
個室内で、登場したその玉の瓶を見て、葉辰も思わず身を乗り出し、緊張した表情を見せた。
「太古の虛實丹がついに来た!どんなことがあっても、必ず手に入れなければ!」
彼の寶物はまだオークションにかけられていなかったが、その価値は間違いなく低くはない。
彼には十分な競り合いの資格があった!
「皆様はすでに太古の虛實丹の効能をご存知でしょう!太古の虛實丹の最も重要な効果!それは神魂を凝集できることです!さらには神魂とざんねんを実体化させることができるとも言われています!」
「ただし、前もって申し上げておきますが、この丹藥は少し損傷しており、薬効も若干落ちているでしょう。そうでなければオークションに出すこともなかったでしょう。崑崙虛には修復できる煉丹師がいませんが、もし誰かがコネや手段を持っているなら、落札して試してみるのも良いでしょう」
壇上の司会者が説明した。
司会者の説明を聞きながら、無数の人々の目が熱を帯び、呼吸さえも急になっていた。
完全な丹藥ではなくても、その価値は計り知れない!