第56章 死の森(1)

薄暗い室内で、警察の制服を着た4人が眠気覚ましにテーブルで麻雀をしていた!

  東側に座っているヒゲおやじの看守長が大声で笑い出した。「ハハハ、今夜は俺の手が良いな、またアガッたぞ!」

  牌を見せると、なんと一気通貫だった!

  下座の者たちから悲鳴が上がった。「マジかよ、そんなに運がいいなんて、もうかなり負けてるぞ!」

  「俺もだ、3連続で振り込んで、今月の食費全部失っちまった!」

  ヒゲおやじは喜んで叫んだ。「これが麻雀ってもんだ、勝ち負けがあるんだよ。グズグズするな、金よこせ金!」

  数人が不本意そうにヒゲおやじにお金を渡した。

  ヒゲおやじが興奮しているところで、大門がギシッと音を立てた。

  一人が警戒して急に立ち上がった。「誰だ!」

  そのとき小猫の鳴き声が聞こえてきて、みんな笑い出した。「ただの猫か、大げさだな!」